○波打ち際に女が倒れてる。
○自動ドア開く
斗紋「カンチョー、カンチョー、カンチョー」
○作業していたコアラがゴーグルをはずす。
コアラ「斗紋君か。どうした。」
斗紋「なんか流れついてた」
コアラ「! 人間じゃないか!?」
斗紋「まだ脈はあるけど、この人間、普通じゃないっすよ」
コアラ「普通じゃない?」
斗紋「内臓が人間と違います。べつの生き物が擬態してるんじゃないですかね」
コアラ「宇宙人かな?」
斗紋「するだけのことはしたんで、ま、あとはたのんましたよ」
○女を見下ろすコアラ。
コアラ「うーむ」
○女、目が覚めて、起き上がる。
コアラ「おっ、起きたか。俺はコアラ。どうだ、大丈夫か?」
ハム「…」
コアラ「…なんだ、目が見えないのか? 参ったな。耳も聞こえないかな」
ハム「耳は聞こえます。あなたの言葉わかります」
コアラ「おお、そうか。そりゃよかった。あんたの名前は?」
ハム「名前…? ああそう…ええと…わからない…何かすることがあったはず。大事なこと」
コアラ「分からねえなら、しょうがないな。」
マリアにしたらいみないので
哉乞「ハムスターみたいだから、『ハム』ってどうですか?」
夜己「どのへんがハムスターなのよ?」
哉乞「顔」
斗紋「失礼だな」
コアラ「ああお前ら丁度よかった、今から検体収集に行くぞ。南の地方で人魚が見つかったと報告を承った」
哉乞「おお!! ついに念願の人魚が手に入るんですね!!」
夜己「ハムさんはどうするの?」
コアラ「そうだなぁ、俺達がいるから、平気だろう。なあハム、俺らと出かけるか? 記憶を取り戻すのは早いほうがいい」
○頷くハム
○沖。船で沖に出ているコアラ達
コアラ「えーと、目撃報告があったのはこの辺りなんだが」
哉乞「館長、危ないっ!」
コアラ「!? うぁ…」
○突然足を捕まれて海に引きずり込まれるコアラ。
全員「館長!!」
○ハム、飛び込んでコアラを救う。髪の長い女が現れる
人魚「海を汚す人間どもに裁きを…」