そもそも、アイディアに著作権なんてないから

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A8(468×60)

ラベル

-2 -2の話 -3 +++ 30年後あったらいいなコンテスト 3Dモデル 3Dレンダリング AIEN ALS BL2 CLAP cluster dr.ソロモン DRIVE!! ETK feoyb@ floorplanner HTPP ITミステリ MONOPROTIMES Nサト ohmygods okのシチュエーション集 one-way photo piapro picrew pixiv project1 RPG SF SNS style2paints the queen of the hell todo UTAU UTAU音源 UTAU名前 VRChatの話 vroid vtuberキャラ Vtuber企画 waifulabs webサイト wishlist youtube アイネ・クエステ あくしん あじさい アジサイチャン あたしがこんなにモテすぎんのはどー考えてもお前らが悪い アテアク アテネ アフィリエイト アルケミストとアストロノミスト イアカイ いじうけ いそ いつか観る イラスト ウディタ エカント えすいさん エッセイ オキシトシンあり オキシトシンなし オチコボレ おにロリ オフィス兼自宅 オフカ オメガバース オメガバース1 お月3新聞社 がくルカ かこ ガジュマル カタクレ きおくをたよりに殺人きをさけて ギャグ キャラ キャラクター きゅうけつき グッズ くめ ゲーム ゲームシナリオ こあらずきっちん こじらせ コマキ ゴミ箱 コラム ザ・レジェンド・オブ・ヘルズ・クイーン さくさく さんとーか シェアハウス ジストロフィー シナリオ シノプシス ジャングルの建築家たち ジャンル ジャン建 ジャン建(新) ジョハデ シンデレラ スキゾタイパル スこじ すすめ!ヒーロー部伝説 スターライトプロダクション ストーリージェネレータ スランプ すること ス強 ス自 ソラヲトブ ソラヲトブ2 ターニア ちかのこ チャットストーリー ツマミの話 つらい ディズニー ディスレクシアボーイ テイマー デコレーション デザイン ですわ家(名前だけお嬢様と気概だけお嬢様の百合) デリヘルを呼んだがセックスしなかった話 デルハク デルミク トイレが玄関のすぐ横にある家 ドコモケータイデータリンク トハ とま とま2 なんか大事なことを書いた気がする なんか恋愛シミュレーションゲーム なんスタ ニコッとタウン ネーム ノート ノベル のりりな パーキンソン病 パーソナリティ パーソナリティ障害 バーチャル世界 バーテン バイアス バウンダリー パティニー パワーレンジャー パンデミックもの ビルの地下に住む ファッションデザイン ファンタジー ファンタジーギャグ ブービーリテラ ぷっちゃん プラディ ブルーウィロウ プロゲステロン無し プロゲステロン有り プロット ヘルズクイーン ボイコネ ボーカロイド ぼくうそのぶたいのかふぇ ぼくが人と違うこと ポケモン ポケモンオタクの話 ポケモンコロシアム ホテル マイナスこじらせ マクしん マクロコスモスの箴言録 マコメモ マンガでわかる ミステリ ミステリあらすじ ミツバチとマーガレット ミラーマター みんあつ みんなあつまれ! みんポケ メタ モデルハウス(妙に廊下が多い部屋) モノクロプログラム モノプロ モノプロコラム モノプロタイムス モノプロつうしん モノプロの話 ゆはりんのしぇあはうす らくがき らくがきHDD ラジオ ラジオで言う ララムー リンク集 ルナ レンキヨ ロゴジェネレーター ロボット編 わたモテ 亜赦 悪役令嬢と神父 悪役令嬢と牧師 異世界 移行期 移行期(久米→磯原) 一階につき一部屋のアパート 一度でいいからやってみたい仕事 英語 演劇部 俺的31アイドリーム 音声日記 化学 歌詞 火星の話 花咲く処に芽吹く罠 過去 回回 回自 回避 絵コンテ 絵本 絵本作家の話 気分変調症 貴族社会 久米 朽ち 旧理論 京都 京都日記 境界 境境 強々 強こじ 強迫 鏡の世界の話 近未来 建築 建築の話 研究BL 研究所BL 元悪役令嬢 孤立時代 語学 誤解 公募一括検索 工業高校 広瀬先輩はスキゾタイパル 構図 高校 合成音声SNS 桜田 三国さんはイッてない 散財ゲー 算法少女 思い出 自己愛 自己愛性人格障害 自自 失ったものリスト 失感情症 写真 社会学 将来はこういう家に住みたい 小学 小説 小瀧 小牧 上面視 植物ミステリ 植物ミステリ2 新企画 神話 人工知能もの 水族館 数学 数学記号擬人化 世界観 政治もの 生徒会長とアイドル 生物 精神科医の話 赤毛 専門学校の話1 線維筋痛症 相関図 葬儀屋の話 村主 太陽の下での暮らし方 台本 大学 地下のある家 中学 超能力者が入院する話 天国の話 転生ちゃん 電子ノート 電脳空間もの 電脳世界 等々力 統合失調症 透視図 透明人間が見える話 動画 二次創作 二次創作(キャラクター非創作) 虹わた 虹をわたろう 忍者オリンピック 忍者の話 猫と悪役令嬢 年賀状 排卵期 排卵後 排卵前 白花ジャスミン 白雪となんとか 発達障害 発達障害が受け入れられる話 発達障害フローチャート 反反 避雷針がすぐ近くにある家 百合 貧乳先輩 不老不死もの 普通の少女漫画1 武道 物理 平面図 保健体育から始まる恋愛授業 蜂とマーガレット 僕とアンディの宇宙ジャーニー 僕はスーパーヒーローになれない 僕らはうまく嘘がつけない 牧場物語 魔法理論 盲目少女と吸血鬼 役者の話 予定 来世の話 利き脳 利用規約 輪廻転生 恋愛の話 話さぬ恋 礒原 礒原ジェニー

2018年12月30日日曜日

DRIVE!! タイム・スリップ編


 ○ここは宇宙の果ての遠い星、ソンナ星の、人気もない荒れた荒野。そこでは1人の少女が、2人の男に引っ立てられて歩いていた。



男「お前、いいか、この星のしきたりを破った以上、あんたをな、あの岩の上にはりつけて、それもあんたの自慢の、理想を語る『歌』とかいうのを、二度と歌えないようにしてやる。」

男2「お前は大変なものを盗んだ。この星の人間の理想を奪った。」
男「お前は罰を受けなければならぬ。罪過の償いを果たさなければならぬ。」
男2「その足枷は一生壊れることはない。この首枷をはめた時、お前の裁きは始まるんだ。」

/場面転換 草原

大人哉乞「これでいよいよお終いですね、夜己さん。あなたは磔にかけられる。僕としては気は進みませんが、それでもとにかく、仕方がありません。」

 ○風が吹く。

大人哉乞「もうあなたに、僕の声は届かないでしょう。僕があなたに会いに行くころには、あなたの姿は見る影もなく、太陽の焼けつく炎に身を焦がされて、あなたの体の表面は変わってしまうでしょう。星を縫うような夜の絹があなたを被っても、もうあなたには喜ぶことはできないでしょう。そして、明け方の露が、あなたの頬を濡らすでしょう。こんな悔しいことはありません。あなたを救ってくれる少年は、今はまだこの星にはいないのだから。夜己さん、心の美しいあなたがどうしてこんな目に遭わなければならないんですか? 僕はあなたの為に、どれほど嘆き悲しもうと、わめき立てようと、今になってはその甲斐もなく、この世界はあなたを許しはしないでしょう。」
哉乞Jr「パパ」
大人哉乞「おお、愛しき息子よ。さあ、こっちにおいで。」
哉乞Jr「誰と話してたの?」
大人哉乞「長い間、仲間だった人さ。」
哉乞Jr「その人、もういないの?」
大人哉乞「…ああ、もう…いない。」

/場面転換 荒野

 ○金鎚の音

男「よし、これでもう、微動だにもできまい。」
男2「いや、もっと叩いて、しめつけなくちゃ駄目だ。こいつはどんなに逃げ場のない時でも、切り抜けるしたたか者だからな。」
男「じゃあ、今度はこの杭で、こいつの胸をぶち抜いて、それでもう大丈夫だろう。」
男2「うん。それがいい。」

 ○大槌の音と、夜己の声

男「よし、いいだろう。おい、お前、喋ってみろ。」
男2「何か喋れたら、その苦しみを和らげてやってもいいぞ。」

 ○夜己、2人を見る。

夜己「……きこえる」(とても小さな声)
男「え?」
夜己「聞こえる」
男2「聞こえる?」
夜己「何の音かしら……」
男「何か聞こえるか?」

 ○間

男2「いんや、何も。」
夜己「おかしいわね。一体なんの音かしら……。鳥のはためきのような……いずれにしても、大空はいつでも、軽やかな羽ばたきの音に、ざわめいているらしいけど……何にせよ、私達に、近づいてくるような……」

 ○BGM開始

夜己「歌が……聞きたい……? 歌ってあげる……こんな青空の下で、大地の上で……歌えるなんて……幸せ……」

 ○夜己が息を吸ってリバーブ

/場面転換 私立羽華牝雫(わかめだ)高等学校

 ○カモメの大群の羽ばたき音と鳴き声と海の音

和亀<鳥が飛んでいる。……カモメかな? 真夏の冴えた空を、自由自在に飛びまわっている。気持ちよさそうだなあ。それに引き換え、僕ときたら、夏休み中だっていうのに毎日補習ばっかし。まあ、そりゃ確かに、いつもより期末の点数が悪かったのは事実だけど、だからって……>
先生「コラッ!! 和亀!!」

 ○先生の怒鳴り声を合図に環境音が教室に瞬時に切り替わる

和亀「…………あっ」
先生「お前だよ!! お前!! 当たってるぞ!!」

 ○椅子から立ち上がる和亀
 ○無言

和亀「……聞いてませんでした……。」
先生「またか!! 仕方ない、もう一度言うぞ。『ガリレオの唱えたのは、地動説と天動説、どっちであるか』?」
和亀「……ガリレオ……? (考えて)……あっ食べた事あります」
先生「このやろーっ!! 廊下に立ってろーッ!!」

 ○ドアの音
 ○和亀、廊下に立っている。

和亀「ガリレオって、ガリガリ君の仲間じゃなかったのか……。ふっ、まあいいさ。立たせたいなら立たせるがいいさ。何てったって僕は将来、大会社の社長になる身なんだ。覚えてろッ。その時は……」
田中「ぼっちゃま~」

 ○田中が遠くから歩いてくる。

田中「授業は終わったのですか?」
和亀「田中! し、シーッ。まだ授業中だよ」
田中「ははあ。また立たされているのですね。では田中が這いつくばりますので、その背中にお座り下さい! そうすれば先生には気付かれず……」

 ○ドアの音

先生「田中さん」
田中「あ」
先生「聞こえてます」

 ○教室から笑い声

/場面転換 ヘリポート

 ○和亀と田中、歩いてる。

和亀「もぉ、二度とあんな恥ずかしい真似するのやめてよね。」
田中「申し訳ありません、ぼっちゃま。何せぼっちゃまは、日本一の大会社『和亀カンパニー』の跡取りになられるお方ですから、お体は大事にして頂かなくては……」
和亀「はぁーいはい。分かったから。で、お父様に会える日取りは、決まったの?」
田中「すみません、ぼっちゃま。旦那様はお忙しい身でして、今日明日というわけには……。しかし、ぼっちゃま。いつも申しておりますが、これだけは信じて下さい。旦那様はぼっちゃまを立派な跡継ぎにする為に、あえて親元から離しているのでありまして、これは、例えばライオンの社会では、親が自分の子供を崖から突き落として強く育てるようなものであり、決してぼっちゃまへの情愛に欠けているからなどではなく……」
和亀「僕を立派な人間にするため、甘やかさないため、でしょ? 何度も何度も聞いたけど、それにしちゃあ田中のその甘やかしっぷりで、僕は立派に育ってないような気がするよ。さっきだって大人しく廊下に立ってればあれ以上怒られずにすんだのに、田中が妨害して……」
田中「またぼっちゃま! そうやって! そもそも何故廊下に立たされていたのですか!? 先生のお話をちゃんと聞いてましたか!?」
和亀「何だと!? 聞いてたさ! 聞いて…………まあ、その話は後にしよう。」

 ○ヘリに乗り込む和亀
 ○ヘリのドア閉まる

田中「忘れ物はございませんか?」
和亀「いいから出してよ」
田中「かしこまりました」

 ○ヘリ、飛び立つ。フェードアウト。

/場面転換 哉乞の研究室

 ○謎のSF効果音や蒸気や機械の音や液体が沸騰する音など、様々な音が入り混じっている
 ○研究品に埋もれている哉乞が叫ぶ。

哉乞「できたあああぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

/場面転換 ソンナ星首都"シュツヨーク"

 ○未来都市っぽい環境音の数々

車掌「シュツヨーク、シュツヨークです。ソンナユニバーシティへお越しの方はこちらでお降り下さい」
斗紋「おはよー!」
遊気「うーっす」

 ○斗紋と遊気が正門に向かって歩いている。

斗紋「なぁ、聞いたかよ? 不老不死の薬が開発されたってニュース」
遊気「まあな」
斗紋「第7銀河系のケプト星出身の科学者が開発したんだってよ。なぁー飲んでみてぇよなー」
遊気「まあな」
女子「斗紋くんおはよー」(なんかスクーターっぽいものに乗って通り過ぎる)
斗紋「おはよーワルビーダちゃん今日も可愛いねぇ」
哉乞「斗紋さぁーーーん」(遠くから)

 ○哉乞が後ろから走ってくる

哉乞「斗紋さん斗紋さん斗紋さん斗紋さああぁぁぁぁぁーーーーーん!!」
斗紋「うーっす、なんだよ、哉乞。どうした? すげえクマだなおい」
哉乞「つつつ……ついに完成したんです!!」
斗紋「んっ!?」
哉乞「実は……あっ、遊気さん、おはようございます」
遊気「うーっす」
哉乞「タイム・マシンが完成しちゃったんですよおおおおぉぉぉぉ!!!!」
斗紋「へぇー」
遊気「ふーん」
哉乞「ちょっと! 何ですかそのリアクションは!! もっと喜んで下さいよ!!」
斗紋「哉乞ぅ。タイムマシンは、原理的に実現不可能って証明されてんだぜ。無理に決まってんじゃんか」
遊気「へぇ、そうなのか」
哉乞「だから凄いんじゃないですかぁ! これぞ歴史の革命!! パラダ~イムシフトオォォォ~ッ!!」
斗紋「おっ何だ? 新ギャグか?」
遊気「ウケそうだな」
哉乞「とにかく僕んちに来て下さいよ! とにかくスゴイんですから!!」
斗紋「いててて! っておい、今からか? 授業どうすんだよ?」
哉乞「あとで時間を巻き戻して出ればいいんですよぉ~っ」
遊気「マジか」
斗紋「そりゃすげぇや!」

/場面転換 哉乞の研究室

 ○時計の音

哉乞「それでは皆様ご覧下さい……これが銀河の大発見……タイムマシ~ン!!」

 ○布をばさっとやる音(あと効果音楽)
 ○拍手

斗紋「………!? 何だよコレ!? ただのドアじゃねえか!」
哉乞「まぁまぁ、そうおっしゃらずに。この門をくぐると、指定した時間だけずれた同じ場所に出られるんですよ。」
遊気「へぇ~。名付けて『いつでもドア』だな」
哉乞「いいですね! いつでもドア!」
斗紋「いいな! いつでもドア!」
哉乞「でもこれはドアじゃなくて、門のつもりなんですけど……」
斗紋「じゃあ、いつでも門だな」
遊気「いつでも門だ」
哉乞「……まぁ名前は何だっていいです。遊気さん!」
遊気「ん」
哉乞「いつに行きたいですか?」
遊気「そうだな……じゃ、とりあえず1年後」
哉乞「了解!! 時間設定ゴーキューコロンニーヨン、ドットダブルオー!!」

 ○ダイヤルを回す哉乞。チチチチチチチ………ポン、ピロリン

哉乞「作動開始!」

 ○原子が核融合する音(イメージで)
 ○ブゥーーン…… 静かになる
 ○ドアの音(自動ドア的な音がいいかな!? それともガチャがいいかな!? 任せる)

 ○赤ちゃん和亀の泣き声

医者「何と言う事だ…。」
幸「先生、和は、和はどうなるんですかっ…!」
医者「ふむ…この子の命は、持って10年…」
幸「そ…そんな…ああ、和…かわいそうな子…ううっ…」

 ○崩れ落ちる幸。

正「幸、しっかりしろ。大丈夫だ、この子の命は俺が守る…」
幸「あなた…」

 ○…それを眺めていた哉乞・斗紋・遊気。

斗紋(小声)「おい、どこなんだ、ここ?」
哉乞(小声)「未来のソンナ星だと思いますけど…なんだか、お取込み中みたいですねぇ…」
斗紋(小声)「どうする? 帰るか?」
哉乞(小声)「いや、折角来たんでもう少し見てましょう」

 ○大人斗紋がドアから登場する(いや、窓から登場する必要はないと思って・・・)

大人斗紋「ははは、シケたツラしてんなぁみんな」
正「だ、誰だ! ここは和亀カンパニーの社内だぞ!?」
大人斗紋「ああ、知ってるぜ。そしてそこの坊ちゃんが、持って10年の命と言われながらも、16歳まで生きることもな」
幸「あ…あなたはどなたなのですか…?」
大人斗紋「まァ、そんな事ァ良いじゃねェか。それよりこれを早く飲まな」

 ○大人斗紋、幸にエリクスリを渡す。

斗紋(小声)「ん…? あれはまさか…最近開発された不老不死の薬、『エリクスリ』か…!?」

 ○受け取る幸。

幸「これは…」
青年斗紋「どんな病気もたちどころに治し、たとえ死者さえも蘇らせる伝説の薬さ」
正「こんな得体の知れないもの、飲ませられるか!」
青年斗紋「ほーう、人を信じられない奴がよく子供を産む気になったな。そんなんじゃガキが可哀想だね」
幸「あなた、私飲ませるわ」
正「おい、いいのか?」
幸「この子が救えるなら何だってする…」

 ○エリクスリを飲ませる幸。

赤ちゃん和亀「キャハハ」
青年斗紋「よし、飲んだな。これで安心だ。あばよ。おっと言い忘れた。その薬は飲んでから16年経たないと効果がない仕組みになってる。16歳までにヘンな病気や事故なんかで死なせないように注意するんだな。じゃな、和亀。また会おうぜ」

 ○ドアの閉まる音。布っぽい空気感。

哉乞「今のが1年後の未来ですね」
斗紋「エリクスリが使われてたんだから間違いねぇな。く~っ、すげぇなぁオイ哉乞! 世紀の大発明じゃねーか!」
遊気「ソンナバナナレコードが貰えるな」
哉乞「エヘヘヘ~」
斗紋「じゃさ、じゃさあ、次は、ずーーーっと昔に行ってみようぜ!! 宇宙が生まれる前くらいのさあ」
哉乞「だだ、駄目ですよ! 宇宙が始まった時は空気がないんですから! とりあえずはここ数百年数十年にして下さい」
斗紋「ちぇっ。しょうがねえなあ。じゃ、俺達がさ、大人になった姿を見に行こうぜ! 俺ってばどんだけモテてっかなぁ~。なぁ、遊気も気になるだろ?」
遊気「……未来の自分を見たいとは思わねーな。知らないほうが面白れーし……」
斗紋「ふむ……まぁ、そうだな。じゃ遊気は見ないけど、俺と哉乞の姿だけ見てこようぜ。ならいいだろ?」
遊気「おう」
斗紋「いけ! 哉乞!」
哉乞「了解です~!!」

 ○ダイヤルを回す哉乞。チチチチチチチ………ポン、ピロリン
 ○ドアの音

/場面転換 荒野の砂嵐

 ○3人、崖を転げ落ちる。2人の悲鳴
 ○間

哉乞「いてててて………。」
斗紋「いっつつつつ……。な、なんだァ、どこだよ、ここ? 一面荒野じゃねーか!」(立ち上がる斗紋)
遊気「………」
哉乞「おかしいですねぇ、なんでさっきっから場所を移動するんでしょう。それともここが昔の僕の家があった土地なんでしょうか?」
斗紋「おいおいおいどうしてくれんだよ! いつでもゲートは!?」
哉乞「いつでもゲート?」
斗紋「いつでも門でもいいしどこでもドアでも何だっていい! あの崖の上までどーやって登れっつーんだよ!!」

 ○間

哉乞「あ~……」
斗紋「あ~じゃねえだろーがこのポンコツ発明家!! 帰れなかったらどーするつもりだー!」
哉乞「すんません……あ! こういう時は僕の別の発明品で……」
斗紋「もういいよ!!」
遊気「おい! しっ! …歌が聞こえる」
2人「歌ぁ?」

 ○間

遊気「…………」

 ○(ここから全員無言)
 ○微かに歌声が聞こえる。3人は顔を見合わせて声のする方へ。足音。少し雑草を踏む音。歌はだんだん大きくなる。
 ○歌
 ○あっけにとられる3人
 ○そこには、血をだらだら流しながら歌い続ける少女
 ○歌がやむ。3人のほうを向く夜己

夜己「何見てんのよ!」

/場面転換 和亀邸 リビング

 ○テレビの音

和亀「田中ー」(テレビを見ながら)
田中「はいー」
和亀「遊んできていいー?」
田中「駄ー目ーでーすー。あっ! またテレビ観てる。いい加減勉強したらいかがですか?」
和亀「だってそんな気分じゃないんだもん」
田中「そんな事言ってると、いい社長になれませんよ」
和亀「ふーん。行ってきます!!」

 ○駆け出す和亀

田中「あ! ちょ、ぼっちゃま! もう……」

/場面転換 和亀邸 庭

 ○馬のいななき
 ○軽やかな蹄の音

和亀「ヒャッホーゥ!!」

 ○軽やかな蹄の音

和亀「やっぱうちの庭は最高だね。」

 ○鳥の羽ばたく音

和亀「むっ!?」

 ○双眼鏡で見る和亀(ずっと馬は走っていますよ)

和亀「あれはムクドリだな。」

 ○猟銃の装填音
 ○銃声
 ○鳥は落ちる

和亀「っしゃあ! ヒットォ! さっすが和亀様ァ!」

 ○しばらく走って、夕方、海岸に出る和亀
 ○馬を止めて下りる

 ○さざなみ

和亀「…………あの海の向こうには……僕のまだ知らない地球がいっぱいあるんだろうな。……あーあ、時代が時代なら、社長じゃなくて冒険者になったのになあ。……夕日が綺麗だ……燃える大空、風の息吹、そしてこの大海原の、数知れぬささやき、笑い声のように僕には聞こえる。誰かー。見てよ僕を。僕が何をしたって言うんだ。こんな絶海の孤島に閉じ込められて……僕は囚人だ。悲しきは かくも寂しい この心。……詩人だなぁ、僕。」

 ○茂みの音

和亀「!?」

 ○間

和亀「だ……誰かいるの?」

 ○間

和亀「いるわけないか……」

 ○間

 ○和亀、茂みに駆け出す。

 ○驚く和亀。

 ○そこには、見知らぬ家屋が建っていた。
 ○鳥の声

和亀「……!? こんな所に、建物なんて……あったかな……? それにしても、変だ、この家……木でできてる訳じゃない、コンクリートや、プラスチックでもないみたいだ……石みたいだけど……真っ黒で……触ると冷たい……まるで漆を塗ったみたいだ。窓は? ………あった。でも何も見えない。曇りガラスに似ているけど……うわっ!?」

 ○いつでもゲートを見る和亀。

和亀「……な、なんだぁこの大きな門は。 もしかしてここは何かの遺跡なのかな……そうか! きっとここに、誰にも知られていない古代文明が……」

 ○遠くからドアの音
 ○建物から出てくる3人

和亀「!?」(隠れる)

 ○以下、遠くの会話が切り替わって近くになる

夜己「おぉー!! ここなんか良いじゃない! 海があるわよ! 温度も丁度いいし! ぴったりだわ!」
哉乞「そ、そうですね……じゃもうここで……」
斗紋「やっと着いたのか……」
夜己「そうよ、ここはきっと地球って星よ! そう思わない!? やっと着いたのねー地球に!」
和亀「…………」
夜己「ねぇ! あんた達も泳ぎなさいよ! 気持ち良いわよ~!!」
哉乞「いいですねぇ~」
和亀「……」

 ○銃の装填音

遊気「おい、お前」
和亀「うわっ!?」

 ○銃声

夜己「なんの音?」
哉乞「宇宙船の方です。行ってみましょう!」

 ○足音

斗紋「おい、遊気はどこ行った?」
哉乞「遊気さん、遊気さ~ん!?」

 ○茂みの音

哉乞「遊気さん!」

 ○和亀、ボコボコにされている

遊気「よお」
和亀「うぅぅ……」
斗紋「おい、何だよそれ?」
遊気「そこで見つけた。原住民だ。」
夜己「ち……地球人ね……」
哉乞「地球人ですか……」
斗紋「ほう……地球人か……」

 ○BGM 不安げな音楽

和亀「あ、あなた達は、もしかして……宇宙人ですか……?」

 ○間

夜己「喋ったー! 可愛いー! 食べちゃいたい!」
哉乞「食べますか?」
遊気「そういや腹減ってきたな」
斗紋「よし、夕飯にするか!」
和亀「えっ……!? ちょ、ちょっ……」

 ○和亀の叫び声と馬のいななき

♪エンディング

 ○3分クッキングのテーマ

哉乞「今日は、今が旬の生ワカメを使った料理をご紹介してもらいます。先生、それでは早速宜しくお願いします。」
夜己「はい。ではまず下ごしらえです。まずワカメをよく洗って、それから微塵切りにします。なべにだし汁を加え、中火で煮立ててください。そこに油揚げを入れて火を通し、アクを取って下さいね。それから、玉じゃくしなどを使って、信州みそを溶き入れます。」
哉乞「先生、信州みそを使うのには何か理由があるのですか?」
夜己「信州みそとワカメはとてもよく合うのです。」
哉乞「なるほど。」
夜己「さらに赤味噌を加え、ワカメの水けを切って中に加えてください。」

 ○いたたまれない効果音

夜己「最後に、白ねぎを加えてひと煮立ちさせて、器に盛れば、おいしいワカメと油揚げの味噌汁の出来上がりです!」
哉乞「それでは早速頂いてみましょう。いただきます。……ズズズ。う~ん、生わかめを使っているので、ほのかなワカメの香りが鼻にきますね~」
夜己「そうでしょう? やっぱりワカメは生が一番ですからね。乾燥より」
哉乞「いかがですか? 和亀さん」
和亀「(ズズズ)……あ~、おいしい」

夜己「次回、DRIVE!! 第2話『スターダスト・ゲート』
    私達の物語は、まだ始まったばかりね。」

<つづく>

ラベルの解説(文字の大きさに意味はないです(なんか勝手に大きくなる))

言葉ベース
・AIEN≒ヘルズクイーン≒one-way=ルナ=盲目少女と吸血鬼=きゅうけつき

キャラクターベース

・悪役令嬢と神父=あくしん=あくぼく=いじうけ=誤解
・◆=悪役令嬢と猫=あくねこ=ロイジャペア=ターニア=トハ
・超能力者が入院する話=ETK=dr.ソロモン
・横井=VRChatの話
・建築の話=建築家とロボット
・BL2
・ですわけ
・テイマー
・ヒーロー部
・ソラヲトブ(-6なのに-3とくっつくから)
・小牧=オメガバース1=-3=植物ミステリ2=ツマミの話(小牧が低すぎる)

その他

・昼=排卵後=朝=プロゲステロン有り=オキシトシン無し=礒原
・排卵前=プロゲステロン無し=オキシトシン有り=久米
・ちかのこ=けもらいず=サンブライズ=バーチャライズ
・過去=かこ=essay=エッセイ
・photo=構図
・こじ=こじらせ、ス=スキ=スキゾタイパル、強=強迫、境=境界、回=回避、反=反社会、自=自己愛
・みんあつ

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