そもそも、アイディアに著作権なんてないから

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A8(468×60)

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2019年2月11日月曜日

亜赦

登場人物

シバ アンドロイドの少年。一応、ブラッキーが元ネタ。
クロン 頭が二つあったのでツインというあだ名。一応、エーフィが元ネタ。
ジャラキ ジャキラ
アルヴィ サーナイトとかかな?
フリオ フリージオ・・・
イブ イーブイ


ポケモンコロシアムの二次創作のつもりで書き始めたけど色々違うのでオリジナルっぽい感じにした


 ○レイの夢の中。

ミライ「――レイ!」
レイ(ここは…どこだ? 真っ暗で…冷たくて…)

 ○ミライが消えていく。

レイ「待て、行くな、ミライ――!」

 ○目を覚ますレイ。サイドフェニックス刑務所。



クロン「あっ、起きたぜ」
シバ「良かったです~」

 ○起き上がるレイ。

レイ(…俺は…そうだ、州長の殺害現場に居合わせて…そのまま逮捕されたんだったな)
レイ「今、夢を見ていたような…まあ、いいか」
シバ「聞いてくださいよキツネさん、アナタが寝てる間に、落ちてた部品でバイクを作ったんですよ」
クロン「まだ皆には言ってねぇんだ。州長殺しのアンタに、刑務所を壊す権利を与えてやるよ」

 ○壁を破壊するレイとクロンとシバ。

2人「ヒャッハー!」
警吏「待て!!」

 ○撃ってくる。撃たれるクロン

クロン「痛ってェ。まだあと2つ頭あるから平気さ」

 ○場面転換。しばらく走っているとバイクが壊れる

3人「うおっ」

 ○転がる3人

シバ「どうやら追っては来ないようですね」
クロン「おおっ川だ!! 命拾いしたな」

 ○川をのぞき込むと、顔に変なマークが付いているので取ろうとするレイ

クロン「キツネさん。そりゃ落ちねぇぜ、イレズミみたいなモンだからな」
シバ「ねぇ、キツネさん、お名前何て言うんですか? 僕らキツネ目だからキツネさんってずっと呼んでましたけど」
レイ「思い出せない…」
クロン「記憶喪失か? 州長を殺したのは覚えてるか?」
レイ「…さあな」
シバ「じゃあ、やっぱしこれからも『キツネさん』ですね。あーあ、せっかく作ったバイクが」
クロン「まぁ、三日三晩も走ったんだから、上出来だろう」
シバ「ん? なんだこれ。」

 ○人形マシンを手に取るシバ

クロン「なんかのメカっぽいな。バイクの部品じゃねえのか?」
シバ「走ってるうちに引っ掛けたのかな。ハイテクっぽいし、まだ動くかも…」
フロンティア「キャッ」

 ○フロンティア登場。

クロン「あん? 見せもんじゃねーぞ」
レイ「あんた…」
フロンティア「ご無事だったんですね! よかった…」
シバ「お知合いですか?」
レイ「…記憶を失くした直後…世話になった」
フロンティア「あなたが捕まったと聞いて、驚きましたが…あ、あの…本当に、ローガン様を…」
レイ「…だったらどうする?」
フロンティア「あ…私…通報しなければいけないのでしょうか…? いっいえ、私、お約束します、決して通報など致しません。ここから電話のある通りまでは何十分もかかります。ですからご安心下さい。私はしがない旅の花売り、フロンティアです。」
シバ「名乗りませんよ、僕らは」
フロンティア「キャンピングカーはこちらです、どうぞ…」
クロン「こんな荒れた大地で花売りなんざ、物好きな娘だな」

 ○白い花びらが落ちてきたので何かと上見ると、ミライが木に引っかかっている。

 ○場面転換。ラガルタワー

秘書「ジャラキ様。サイドフェニックス刑務所が破壊された模様です」
ジャラキ「…人間は殺せ。亜赦は放っておけば良い。例の"プロジェクト"はどうなっている?」
秘書「はい。例の"プロジェクト"は着々と進んでおります。執行目前かと」

 ○ワイングラスをカンと置くジャラキ

ジャラキ「ククク…それで良い…感染させるのだ! 一匹残らずな………」

<つづく>[newpage]

ミライ(――あれ、どーなったんだ? ボク――)

 ○目を開けるミライ。人形マシンを直そうとしているシバ。

ミライ「…う」
クロン「おっ、起きたみたいだぜ」
ミライ「ここは…」
クロン「しかし、連れて帰るって言った時にゃァビックリしたなァ、こんな小汚ぇガキを…」
フロンティア「大丈夫? 家はどこ?」
ミライ「えっと――ボク――ボクは――? よく思い出せない…」
クロン「おいおい、オマエも記憶喪失か? ジツはさ、オレも、昔の事ァよく知らねェんだ」
シバ「ツインさんの場合ただ記憶力が悪いだけでは?」
クロン「いいかお前、オレ達は脱獄犯だ。ここから少しでも逃げようとしてみろ、ドカンだぜ」
ミライ「えぇ~!?どこにも行けないのォ!? こんな生活、続くわけないよ。くっ、こうなったら…」

 ○シバが銃を撃つ

シバ「こうなったら?」
ミライ「…。」

 ○数十分後。

ミライ「ねぇ、トイレに行きたいんだけど」
クロン「その辺でしてこい」
ミライ「トイレないの?」
フロンティア「あっそこは開けないで下さいまし。お手洗いは突き当りの奥です」

 ○トイレのあと、レイのところへ行くミライ。

クロン「おい、戻って来いよ」
ミライ「キミが助けてくれたのかい。ありがとう」
レイ「ガキは一生木の上で寝てろ」
ミライ「キミこそ、一生ブタ箱にいれば」
シバ「――あれ?」
クロン「なんだ、アンディ」
シバ「いや、こんな事、昔も…あっ、直ったかな」
ミライ「え? うわっ…」

 ○人形になるミライ。

フロンティア「な、何が起こったんですの…!?」
クース「おや? お客さんかね」

 ○クースと目が合うレイ

クロン「やば…」
レイ「…!」
クース「おお、レイ君か。キミも花を?」
レイ「??? …え、はァ」
クース「そうかい。私は妻にね」

 ○クロンとシバを見る

クース「おお、何と、亜赦じゃないか、おぞましい。ここの店主は亜赦を飼っているのか。買い物はやめだ。ではまたな、レイ君」

 ○去るクーア

クロン「…誰かと間違えられたみてぇだな?」
シバ「顔の入れ墨には気付かなかったたいですね」
クロン「って、さっきのガキは? あっ」

 ○川で流されていく人形。

クロン「おい、ヤバくないか…!?」
シバ「もう人形ですし、良いんじゃないですか?」
クロン「てか、何だその機械、ヤベーモンなんじゃねーだろうな」
レイ「…いや。そのメカ…使えるぞ」

 ○人形から元に戻るミライ。

ミライ「げほっ、げほげほ。あー、エラい目に遭った。ここは…町みたいだな」

 ○商人に話しかける。

ミライ「すみません、ここは何という町ですか…」

 ○レイと顔がそっくりなのでびっくりする

もう一人のレイ「ああ、ここはフェスシティだよ」
ミライ「あ――あんたは!?」

<つづく>[newpage]

 ○もう一人のレイの探偵事務所

コロボ「おい、レイ、脱獄犯が見つかったって本当か!?」
もう一人のレイ「ああ、彼女が見たそうだ」
コロボ「彼女? そりゃ失礼。分かった、本部に連絡しておこう」

 ○去るコロボ

ミライ「なぜボクが女って…」
もう一人のレイ「見れば分かるさ、こんなに可愛い子が男のハズないだろう?」
 ○ドキッとするミライ

ミライ「あ、あの、レイさん、ご兄弟はいますか?」
もう一人のレイ「兄弟? いないけど、どうして…」
ミライ「実は…」
モブ「レイさん、大変です、殺人事件です」
もう一人のレイ「すぐ行こう!」

 ○人が死んでいる。検死しているもう一人のレイ。

もう一人のレイ「…鋭利なものでひと刺しだな。」

 ○死体がスーっと消える

ミライ「消えた!?」
もう一人のレイ「何だい? 人が死ねば消える…そうか、記憶喪失だったな。多少常識が抜けていても仕方あるまい。む?」

 ○もう一人のレイ、亜赦の「手がかり」を発見する(ゲーム的に言えば亜赦が触ると光るみたいなやつ)

もう一人のレイ「これは…"亜赦"のしわざだ。」
ミライ「アシャ…?」
もう一人のレイ「この粉は、亜赦だけが纏う独特なものだ。そう言えば君にも付いているな」
ミライ「へっ?」
もう一人のレイ「亜赦は人間に化けることもある。疑いたくはないが…」
ミライ「そ、そんな…ボク…」

 ○氷のかけらを踏む。

ミライ「? これは…氷?」
もう一人のレイ「氷…そうか。犯人は氷で被害者を殺害したんだな。」

 ○くしゃみする町の人

町の人「ううう、コイツの隣にいると寒くてしょうがねェ」
もう一人のレイ「きみ、ちょっと…」

 ○逃げるフリオ。

もう一人のレイ「待ちたまえっ!」

 ○場面転換、道

クロン「おいキツネ、早く行こうぜ。あのガキがチクってるかも知れねぇし」
ミライ「脱獄犯君!」

 ○フリオが走ってくる。

ミライ「その男…捕まえてくれッ!」
レイ「チッ…五月蠅ぇな」

 ○人形マシンで人形にするレイ。

コロボ「やい待て脱獄犯!!」
クロン「やば、逃げっぞ。おいアンディ、何してんだ」

 ○人形を拾っているシバ。

シバ「仕組みを調べたいので持って行こうかと…」
クロン「はァ!? ンなん置いてけ…」

 ○銃弾が飛んでくる

クロン「仕方無ぇ、こうなったらアンディ、アレだ!」
シバ「了解です! 本当はガソリン食うからやりたくないですけど…」

 ○シバ、変形する。アンディは「アンドロイド」の略です。

クロン「キツネ、乗れ!」
ミライ「はぁ、はぁ、ま、待てぇ」
もう一人のレイ「あのマシン…間違いない、『人形マシン』だ」
ミライ「に、人形マシン?」
もう一人のレイ「昔どこかの悪の組織が開発したもので、あのマシンの光を浴びると人形になってしまう。しかし、効果があるのは亜赦だけだと聞いている」
ミライ「えっ、ボ、ボクあれで人形になったことありますよ」
もう一人のレイ「えっ!? …そこから導き出される結果は二つだ。噂が間違っていたか、もしくは……。」

 ○サイドフェニックス刑務所。アルヴィ歩いている

モブ「おい、何でこんな所に亜赦がいるんだ?」
モブ2「知らねぇのか、あいつはアルビノの"アルヴィ"。特別に腕前が認められて働いてるのさ」
モブ「フーン…よくやるねぇ」

 ○アークの部屋にやって来るアルヴィ。

アルヴィ「お呼びですか」
アーク「アルヴィ、指令だ。亜赦の脱獄者を追え。同じ『亜赦』である貴様にしか出来ぬ仕事だ。特にこの二匹は首謀者だ。生死は問わん。行け」

 ○クロンとシバの写真を見せるアーク

アルヴィ「…はっ」

 ○アルヴィ、発つ。

<つづく>[newpage]

 ○泣いてるフリオ。

フリオ「わぁあ~んごめんなさぁい…傷付けるつもりなんてなかったんですぅ…ひくひぐっ」
クロン「俺達に謝られてもなぁ…しかしアンディ、こりゃスゴイぜ。原理は分からねェがどうやら生き物を『人形』に出来るみてェだな」
シバ「しかし、衝撃を加えると元に戻るみたいですね」
クロン「なァに、その間に売り払ってボロ儲けしちまえばいいのさ。なっキツネ。それはそうと、コイツぁどうする?」
シバ「もう一度人形になって貰いましょう」
レイ「…もういい、行け」
クロン「はっ!?」
レイ「行けよ。こんな薄汚ェヤツ、売れるもんか」
フリオ「ありがとうごぜぇやす、ありがとうごぜぇやす・・・」

 ○逃げていくフリオ。銃で狙うクロン。

クロン「オイ、ホントに良いのか?」
レイ「もっと上玉を狙えば良いだろ」
シバ「噂をすれば…あそこに"亜赦"がいますよ」

 ○草むらに隠れて様子を見る。人形マシンをいじるシバ

シバ「スゴイです、このマシン、赤外線機能やら何やら、ひと通りの事ができますよ。超ハイテク機械ですね」
クロン「探偵七つ道具ってやつだな。ま、オレ達は泥棒の方だけど」
レイ「所で、亜赦って何だ?」
クロン「んーと、そうだな、人間以外の総称・・・・かな?」
シバ「最近じゃ障害者もそう呼びますよ。ボク達も『亜赦』ですよ。(食事を始める)あっ、今です、キツネさん!!」
レイ「…フン」

 ○立ち去るレイ。

シバ「あっちょっと何で行っちゃうんですかキツネさん」
レイ「売れるとは思えんからだ」
クロン「オイ、コイツもしかして…『アレ』なんじゃねぇの?」
シバ「ま、まさかァ。だって、州長殺し人ですよ?」
クロン「それだって怪しいモンだぜ…そうだっ」

 ○レイに追い付くクロン。

クロン「おい、知ってっか? この先のパラタウンにある『呪い』の病院…何と、搬送される患者が片っ端から『呪い』で死んでくってウワサだぜ」
シバ「ハハハッ、まさかァ」
レイ「…!」
クロン「そこになら、珍しい亜赦も、アンタの望むような『曰く付き』のモノもあるかもな…?」

 ○場面転換、フェスシティ、レイ探偵事務所。紅茶を飲んでいる。

もう一人のレイ「…最近、亜赦の暴走事件が多くてね」
ミライ「暴走事件…?」
もう一人のレイ「今まで人を傷つけたこともないような亜赦が、突然凶暴になって人を襲う事件だよ。高熱にうなされた後死に至ることから、僕達は何らかの『ウィルス』に侵された結果じゃないかと考えてはいるんだが…」

 ○外で声がする。

ホッジ「何だって!?」
町人「フリオが帰ってきたってよ!」
もう一人のレイ「…!」

 ○フリオ、泣いている。町の人が取り囲んで責めている。

フリオ「本当にゴメンなさい、ゴメンなさい」
クース「よくもおめおめと戻って来られたもんだな。息の根を止めてやるッ」
ミライ「待ってくださいッ」

 ○フリオをかばって倒れるミライ。ムチとか

クース「おいおい何のマネだ? どこのガキだ、こいつは」
ミライ「今はもうこんなに反省しているじゃないですか。話くらい聞いてあげたって良いんじゃないですか?」
クース「うるせェ、亜赦なんかなァ、みんな本性は乱暴で…」
ミライ「乱暴なのはアンタだろっ!」
クース「ンだとこのガキ・・・・!」
もう一人のレイ「まぁまぁ、落ち着いて下さい! ひとまずこのフリオのことはコロボさんに任せましょう」
コロボ「そうだ。さぁ、来い」
フリオ「は、はい…」

 ○ミライの前で足を止める

フリオ「ありがとう…」

 ○場面転換、探偵事務所。顔が近いもう一人のレイ。

もう一人のレイ「じっとしてて…。ハイ、できた。痛むかな。念の為病院に行こうか?」
ミライ「もう大丈夫です」
もう一人のレイ「そうか。…ご覧の通り、町の反応はあんな感じだ。もし君が亜赦だったとしても、皆の前では自分が亜赦だと言わないほうがいいでしょうね」
ミライ「ハ、ハイ…」
もう一人のレイ「ミライさん、もし良かったら、しばらくここに居て僕の捜査を手伝ってくれませんか? 貴女が居ると心強いのですが」
ミライ「えっ良いんですか、ありがとうございます」
もう一人のレイ「…さっきの貴女の対処は正しかったと思います。でもあんまり無茶はしないで下さいね」
ミライ「大丈夫です、これくらい…」
もう一人のレイ「僕が…嫌なんです。いいですね?」
可愛い顔に傷が・・・・

 ○怪我した所に触れながら言うもう一人のレイ。

ミライ「は…はい…」
もう一人のレイ「今日はもう休んで下さい。丁度二階が空いてますから」
ミライ「ありがとうございます」

 ○夜。探偵事務所にコロボが入ってくる

コロボ「邪魔するぜ」
もう一人のレイ「コロボさん」

 ○どかっと座り込むコロボ

コロボ「フリオが死んだ」
もう一人のレイ「え」
コロボ「やはりウィルスのようだ」
もう一人のレイ「…そうですか…」
コロボ「で、『ターミナル・ホスピタル』で70人目の死者だ。(結果どさと机に出す)これはどう考えてもオカシイぜ。土地が土地だから、組織的な犯罪かも知れん」
もう一人のレイ「しかし解剖しても全て死因は『病死』だそうですよ。薬や手術で何とかできるものではないと」
コロボ「となると、やはり…亜赦の仕業か」
もう一人のレイ「亜赦…最近は手口が巧妙になってきました。ウィルスの進化でしょうか?」
コロボ「まだそうと決まった訳じゃないがな」

 ○気配を感じるコロボ

コロボ「ん?」
もう一人のレイ「…?」
コロボ「いや、外で物音がしたような…まぁ、良いか。」

 ○出ていくミライ。

ミライ「レイさん、ご免なさい。やっぱりボク、お手数は掛けられません…」

<つづく>[newpage]

 ○ヒッチハイクに失敗しているミライ

 ○歩いているミライ

ミライ「寒…」

 ○パラタウンが見えてくる。

ミライ「町だ、助かった」

 ○パラタウンに到着するミライ。

悪党「命が惜しかったら大人しく金出しな」
町人「ヒィィ」
ミライ「なんだか物騒な町だなあ」

 ○モーテルを発見する

ミライ「あっホテル…って言ってもお金無いし…」

 ○ターミナルホスピタルを発見する

ミライ(ここは…病院…? ここなら何とか潜り込めるかも)

 ○中に入るミライ。どんよりしている

ミライ「ここ、ホントに病院か…? みんな暗い顔をしてる」
看護師「急患入ります」

 ○さっと隠れるミライ

ランディ「おやおや、どうなさいました」

 ○優しそうな医者が現れる

ミライ「あっ…いえあの…ジツは、一夜明かせる場所を探していて」
ランディ「宿無しの方ですか。それは可哀想に。私の仮眠室で良ければ使って下さい」
ミライ「えっ! 良いんですか!? ありがとうございます!」
ランディ「こちらです、どうぞ」

 ○部屋に入ると鍵を締められる

ミライ「!?」
ランディ「ククク、いいカモが入った」
ミライ「へっ?」

 ○ミライの顔に手を翳す。気を失うミライ。どさっ

ランディ「体の全てをグシャグシャにしてやる…」

 ○パラタウンにやって来るレイ。花を売ってるフロンティアを見つける。

フロンティア「お花は要りませんかー」
レイ「おい」
フロンティア「あっ!?」
レイ「悪い事は言わねぇ、この町から出て行け。この町に花を買うような奴がいるとは思えん」
フロンティア「そっそんな事ありません! お花は…すべての人を楽しませる最高の芸術ですっ」
レイ「フン…相当好きなんだな。忠告はしたからな」

 ○去るレイ。

フロンティア「あの方…自分が通報される危険を冒してまで私に…」

 ○過去回想。なんか…大学とか

レイ「ついて来るな」
ミライ「そっちこそ」
シバ「まぁまぁ二人とも。そうだミライさん、お誕生日おめでとうございます」
クロン「誕生日おめでとう、ミライ」
ミライ「ありがとう、クロン、シバ」
シバ「今日は僕からプレゼントがあるんですよ」
ミライ「えぇ? シバからのプレゼントなんて…なんか不安だな」

 ○場面転換。ゲーム世界にダイブしているとき

ミライ(どこ…だ…ここ?)

 ○手を伸ばすミライ

ミライ(シバ? クロン? レイ? みんな――どこ――?)

 ○目を覚ますミライ。手足口縛られている。

ランディ「目が覚めたか。改めて自己紹介しよう。僕の名はランディ。見ての通り医者だが、人を殺すのが趣味でね。普段は運ばれてきた患者で遊んでいるんだが――もっと自由に遊べるオモチャが欲しかったトコロなんだ。いい所に来てくれたね、お嬢ちゃん」

 ○キッと目を見据えるミライ

ランディ「じゃ、どこから始めようか。とりあえず足の裏? 腋? それとも……首かな?」

 ○念力で首を絞められているミライ。

ミライ「げほっ、げほっ…」
ランディ「う~ん、しぶといね。もっと絶望した顔をしてくれないとつまらないぞ………内臓も捻りつぶしてみよう」

 ○悶え苦しむミライ。

ランディ「ほらほら、このままだと…死ぬぞ」

 ○ミライ、目を見開いて、目の色変えてもいいか。超能力使う

ランディ「何!? まさかお前も…ぐはっ!」

 ○メスが体に刺さるランディ。そのスキに逃げるミライ。

ミライ「…ッはぁ、はァ」
ランディ「待てェ…」

 ○ミライの後ろから手が伸び、口を塞がれる

ミライ「!?」
レイ「静かにしろ」

  ○ランディ、去る

レイ「お前、何でこんな所にいる。此処が如何いう処か分かってるのか」
ミライ「レ、レイさん…? じゃ、ない。き、キミは、もしかして」
レイ「どこか痛むのか」
ミライ「いや、問題ない。ちょっと、イタズラ、されただけだ」
レイ「もういい、喋るな」
ミライ「う、げほ、げほっ」
レイ「静かに」
ランディ「見つけたぞぉ」

 ○念力で飛ばされるレイ。

ミライ「脱獄犯君!」
クロン「遅せーと思って来てみりゃ、案の定苦戦してたか」
シバ「食らえ!」

 ○シバが銃を撃つ。変身が解けるランディ

クロン「おい殺すなよアンディ。今だキツネ!」

 ○ランディを人形にするレイ。

ミライ「い、今のは…ボクを人形にしたヤツ!」
レイ「コイツのことは内緒だぜ」
クロン「案の定、亜赦だったか。こりゃかなりの上玉じゃねーか? なあキツネ…」

 ○ミライを無理矢理立たせて運ぶレイ。

クロン「おっ、またソイツか。いちいち邪魔なガキだな。連れてくのか」
シバ「顔を見られた。口封じした方が良いですね」
レイ「こいつも連れてく」
クロン「おう、ならまた人形にしちまおうぜ」
レイ「…」
クロン「おい、聞いてんのか?」

 ○ドサッとミライバイクに乗せる

クロン「おい、俺たちの乗る場所がねーじゃねーか」
レイ「お前らが人形になれば良いだろ」
クロン「えっ」
シバ「えっ」
クロン「そう来たか。人形になるにはある程度体力が落ちてないと効き目ないんだぜ」
レイ「落ちてるだろ」

 ○アルヴィが来る

アルヴィ「見つけた…こちらアルヴィ。脱獄犯を発見しました。待て、逃がさん!」
クロン「おっやべぇ」
シバ「逃げましょう!」

 ○バイクで走り出す。それをバイクで追うアルヴィ。そこから銃を撃ってくるので、アクロバティックにかわしながら応戦する。いわゆるマトリックスのイナバウアーのシーンみたいなやつ。逃げおおせるクロン達。バイク止めるアルヴィ。どこかに電話。

アルヴィ「こちらアルヴィ。脱獄犯はパラタウンより西へ逃走。…はい。はい…必ず」

 ○場面転換。アゲカ村。バイクには人形なったクロンとシバ、ランディ。目を覚ますミライ

ミライ「…っ!? こ、ここは…!?」

 ○ボトルが飛んでくる

ミライ「あ…」
レイ「飲め」
ミライ「あ、ありが…」
レイ「町を追い出されたのか?」
ミライ「ち、違う、ボクが勝手に出てきたんだ。あそこの人は優しかったけど…ずっといる訳にもいかないし」
レイ「当てはあったのかよ」
ミライ「へっ?」
レイ「なんかアテはあったのかって聞いてんだ」
ミライ「いや? 何とかなるかな~って。ハハハ」

 ○あきれた顔をするレイ。

ミライ(今すごく失礼な事を考えられてる気がする)

 ○ふっと笑うレイ

ミライ(笑った…?)
ミライ「――ねぇ、キミは、どうし――」

 ○ざっ

ロイリィ「ミライお嬢様!?」
ミライ「へ?」
ロイリィ「おおおいたわしい、こんなみすぼらしいお姿になって…よくぞお帰り下さいました!!」

 ○抱きしめられるミライ。

ミライ「??????????」
レイ「…。」

<つづく>[newpage]

 ○ラガルタワー。

秘書「ジャラキ様、ウィルス爆弾の準備が完了しました」
ジャラキ「…よし。決行は今夜だ」
秘書「かしこまりました」
ジャラキ「フフフフ…いよいよだ…いよいよ私の世界征服が始まるぞ」

 ○お嬢様風のドレスを着てダイニングルームにやって来るミライ。

ミライ「…ドモ」
クロン「うひょ、馬子にも衣裳だな」
シバ「僕たちの目は節穴だったようですね」
レイ「お前…女だったのか」
ミライ「女だったら何だよ。」
ロイリィ「嬉しゅうございます。ローガン様がお亡くなりになられてから忽然と姿を消してしまわれて…犯人に誘拐されたものと心配しておりました。記憶を失くしておられるのが悲しくはございますが…」
レイ「ローガン…? この屋敷の主は州長のフリーム・ローガンか」
ロイリィ「左様でございます」
レイ「…誰かに恨まれていたのか?」
ロイリィ「はて…ローガン様は文武両道才色兼備、全て揃った伝説的なお方でしたから、嫉妬は多かったかと思いますが…」

 ○ジャンヌがフォークをガチャンと下ろす

ジャンヌ「もう充分でしょう、ロイリィ。何で前科者を屋敷に入れねばならないの!?」
ロイリィ「そうは申しましても、奥様。お嬢様を連れて来て下さった方々ですし…」
ジャンヌ「夫を殺した犯人は脱獄したと聞いたわ…コイツらが違うという証拠でも!?」
クロン「ぎく」
ジャンヌ「ああローガン…ローガン…どうして…」
ミライ「お母さん、大丈夫、私がいるから」
ジャンヌ「ミライ…」

 ○抱き合う2人。それを見てるレイ。

クロン「キツネ。ボーッとしてると冷めるぞ」
レイ「…余計なお世話だ」

 ○翌日、祠でランディの墓を掘るレイとミライ。死体が棺に入ってる。

クロン「お~い、いつまでやってんだァ? とっととズラかろうぜ」
レイ「ああ、もう終わる」
ミライ「ふ~、暑いね~。それにしても、お墓を一緒に掘ってくれるなんて、やっぱりイイヤツじゃないか」
レイ「フロンティアだって…」
ミライ「え?」
レイ「…スマン、間違えた」

 ○スコップを持ちながらしゃがみ込むミライ。意外と胸がある。

ミライ「このままじゃ終わらな…そうだっ」

 ○意識を集中させ、念力でスコップを何本も動かすミライ

クロン「おお、スゲェ、さすが亜赦」
シバ「さすが亜赦という言葉には矛盾がありますね、そもそも亜赦という言葉は差別言葉から来ているわけですから」
ミライ「へへーん」

 ○遠くで爆発音がする

ミライ「?」
クロン「何だ?」
ロイリィ「奥様、おやめ下さい!」

 ○凄い形相のジャンヌがやって来る。レイに銃をつきつける

レイ「…!」
ジャンヌ「…手配書が届いた…あなたを殺す…!」
ロイリィ「奥様おやめ下さい!」
クロン「ほら言わんこっちゃねえ。なにしてんだ逃げろキツネ!」
ミライ「キツネさ…」

 ○走り出すミライ。銃声。銃が肩に当たるレイ。

クロン「チッ、行くぞアンディ」
シバ「ええ、人が来る前に行きましょう」

 ○バイクに乗り込むと、レイを連れたミライも乗り込んでくる。アンディがはみ出てクロンと二人乗り。

ミライ「出して!」
クロン「お前も来んのか!?」
ミライ「キミ達だけに任せておけない!!」
村人「何の騒ぎだ?」
クロン「チッ…しゃあねェ、行くか」
ランディ「あ~みんなどこ行くの~!?」

 ○バイクを出すクロン。

 ○場面転換、パイラのホテル。ばーさんのアップ。手当てをするミライ。

ミライ「病院は人目につくから…これでガマンしてくれ」
レイ「…庇えとは言ってない」
ミライ「キミが逃げないからだろ!」
レイ「…ツインとアンディはどうした」
ミライ「アイウポートから船で逃げるって、別れたよ」
レイ「…そうか」

 ○痛むレイ。

ミライ「寝てなよ」
レイ「…いい」
ミライ「済まない、本当は弾を出すべきなんだけど。…教えておくれよ、何で逃げなかったんだ」
レイ「…カッコ悪ィだろ」
ミライ「カッコ悪いって…。…本当に君が殺したのかい? ボクの父さんを」
レイ「…」

 ○レイ、右手を見せる

レイ「見ろ、ここに豆が出来てるだろ。」
ミライ「…うん」
レイ「こんな所にマメができるのは…どんな時だと思う」
ミライ「…銃を、撃つ、とき…?」
レイ「…オレは悪人なんだよ」

 ○ミライ、レオに背を向ける。レオもそっぽを向く。

ミライ「…キミはホントは優しい奴だ。傷ついたボクをバイクまで連れてってくれた…あの医者のお墓を一緒に掘ってくれた」
レイ「人間なんて、みんな悪党さ」
ミライ「なんでそんなコト言うんだい? キミは…」
レイ「いい加減にしろよ。オレはお前が思ってる程優しくなんかない。そもそも、優しさは…人を傷つけることもあるんだ」
ミライ「…キミも…優しさで誰かを傷つけたことがあるのかい?」
レイ「知るか、記憶を失くしてるって言っただろ」
ミライ「それでもココロが覚えてるんだ、ボクと同じ、よう、に――」

 ○レイにもたれかかるミライ。

レイ「おい、よせ…」

 ○熱があるミライ。

レイ「ミライ!? しっかりしろ!」

<つづく>[newpage]

 ○全世界のテレビ。お茶の間もミラーボんちも

ジャラキ「今、世界は未曽有の危機に晒されています。世界中の亜赦達が人間の命を狙っているのです。ですがご安心下さい。私が亜赦を一匹残らず駆逐します。安心で安全な生活を保障します」
 ○町に防護服を着た人々がやって来る

男「亜赦だ、確保しろ!」
市民「やめてあたしのイブちゃんを…キャアア」

 ○アイウポート。花を売っているフロンティア。

フロンティア「ありがとうございました」

 ○変装したレイ、現れる

フロンティア「あ、あなたは…キツネさん!?」
レイ「…頼みがある」

 ○場面転換、バイクの助手席のカバーを外すと、下半身が魚になったミライがうなされている。

レイ「お前の所でかくまってくれないか」
フロンティア「まぁ、これは…亜赦…」
レイ「見つからないように…」
フロンティア「分かりました、お任せ下さい」
レイ「…恩に着る」

 ○町を歩いているレイ。

もう一人のレイ「見つけたぞ!」

 ○もう一人のレイ、近づいてくる。マフラーをはぎ取るもう一人のレイ。

もう一人のレイ「僕に化けて、何のつもりだ!」
レイ「…? っ!」

 ○コロボが後ろから押し倒し、手錠をかける。

コロボ「大人しくしろ、脱獄犯め」
レイ「おいおい、ちと乱暴すぎやしないか?」
コロボ「うるせェ」

 ○留置所に拘束されるレイ。

クロン「キツネ」
シバ「あっ、キツネさん」
レイ「よォ、ここに居るってこたぁ、しくじったのか。ハハハ」
シバ「ハハハじゃありませんよ。」
クロン「あのねーちゃんに捕われちまってさ」

 ○アルヴィを指すクロン。

アルヴィ「貴様らの生死は問わんと言われている。今度侮辱したら…」
クロン「クソッ」
レイ「やめろ、傷つけるなら俺にしろ」
クロン「キツネ…」
レイ「今、亜赦達が次々と捕えられている。アンタは平気なのか」
アルヴィ「…まだ感染していない」
レイ「感染したら…アンタも捕らわれ、処分されるのか」
アルヴィ「…何が言いたい?」
レイ「アンタはそういう組織の言いなりになってるって事だぞ」
アルヴィ「貴様に何が分かる!?」
レイ「分かるさ…俺達だって悔しい。けど、悔しがるほうがまだマシだぜ。目を逸らすよりはな。アンタも分かってる筈だ。今のやり方は間違ってると」
アルヴィ「クッ…ウィルスを撒いたのは、ジャラキ様本人だという噂がある」
シバ「え…!? つ、つまり…」
クロン「自作自演か、英雄になるための」
アルヴィ「ウイルスを治すには…解毒薬を使うしかない。ここから南東にある『シャトーラボ』に行け。…そこに薬がある」

 ○鍵を開けるアルヴィ

アルヴィ「…生きていく為には仕方ないと思ってた。けど、間に合うならやってくれ。アンタならできるかも知れん。健闘を祈る」

 ○銃を渡すアルヴィ。

レイ「…アンタもな」

 ○脱獄する三人。熱病に侵された亜赦たちが襲い掛かってくるので応戦する

クロン「ゾンビ映画の中に入り込んだみてぇだな」

 ○バイクに乗る三人。

レイ「行くぞ!」

 ○シャトーラボ

クロン「ここがシャトーラボだな」

 ○よく見ると、屋上からたくさんのスナイパーが狙っている。

クロン「…おい」
レイ「…15人だ。お前は東の塔、アンディは西の塔。オレは中央の棟をやる。死ぬなよ」
クロン「こっちの台詞だぜ。行くぜ、3、2、1…」

 ○ドンパチ始まり(一応、向こうから先に撃ってこない限りは撃ち返さないようにして下さい)

 ○ドンパチ終わり

スナイパー「うう…」
クロン「おい、殺り逃してるぞ」
レイ「両手は封じた」
クロン「ぬるい奴だな」
シバ「じゃツインさんには出来ます? 両手だけ狙うなんて」
クロン「うっせ」
警備「うおぉぉ」

 ○銃を持って襲い掛かって来る警備員を撃ち殺すレイ。肩をすくめる

レイ「今のは仕方無ェだろ」

 ○研究員があわてて入ってくる。

研究員「所長、何者かが乱入してきました」
所長「何だって?」

 ○銃を構えて中に入っていく3人

クロン「大人しくしやがれ。解毒薬ってのはどれだ?」
所長「こ、これだが…」
クロン「フン、これか」
シバ「これで平和になりますね」
ジャニキ「それはどうかな」

 ○ジャラキ、人形マシンでシバとクロンを人形にする。

レイ「クロン、アンディ!!」

 ○ジャラク、入ってくる。

ジャラキ「雑魚共が…大人からのアドバイスだ。世の中っていうのはな、力のある者が勝つのだよ」
レイ「お前みたいな支配じゃ続かないぜ。アンタこそ、アリンコでも潰して遊んでな」
ジャニキ「貴様こそ…その生意気な口、二度と利けないようにしてやる!!」

 ○早撃ち。肩がズキッとするレイ。かまわず撃つ。

レイ「くっ…」

 ○ジャキラがニヤリとなって、それからウッてなって倒れる。歓声を上げるクロンとアンディ。ジャラキの仮面が取れて、もう一人のミライが現れる

クロン「えッ!? どど、どうなってんだこりゃ」
レイ「…アンタ、『ミライ』…だろ」
もう一人のミライ「…なぜだ…私のやり方…間違っていたのか…父のような英雄になりたかった」
レイ「…父親を殺したのも、アンタか?」
もう一人のミライ「フッ…父を殺したのは…名も知らぬ花屋だ」
レイ「…え!?」

 ○場面転換、フロンティアのキャンピングカー。フロンティアがミライの額のタオルを取っている。

フロンティア「よかった、熱は下がったみたい。私、タオルを替えてきます」
もう一人のレイ「ありがとうございます」

 ○寝ているミライを見ているもう一人のレイ。

もう一人のレイ「君がいなくなってから、心配したんだよ。もし治ったら……町に戻ってくれるかい?」

 ○目を開けるミライ。

もう一人のレイ「!」
ミライ「う…ニンゲン…コロス…」
もう一人のレイ「しっかりしろ」

 ○葛藤しているミライ。

ミライ「!」

 ○もう一人のレイの後ろを見て驚き、もう一人のレイを突き飛ばす

もう一人のレイ「っ!?」
フロンティア「チッ…せっかくチャンスだったのに」

 ○ハサミを持っているフロンティア。その拍子に隠し扉が開き、ローガンの生け花のほか、様々な人間の作品が出てくる

もう一人のレイ「な…何だこれは!?」
フロンティア「人魚か…お前を生けたら、さぞ素晴らしい作品が出来るだろうねぇ…」
もう一人のレイ「逃げろ! ミライ!」

 ○逃げるミライ。海に飛び込む。

フロンティア「待てェ」
もう一人のレイ「させるかッ」
ミライ「う…何、この感じ…温かい…海って、こんなだっけ…?」
亜赦「ナニシテルノ?」
亜赦2「ナニシテルノ?」
亜赦3「ココハアシャのコキョウダヨ」
亜赦4「ココカラアシャハウマレテクルンダヨ」

 ○出口に入るミライ。吸い込まれる

ミライ「わっ…」

 ○記憶が蘇るミライ。なんか…ミライの家とか? 静かな所

シバ「ミライさん。レイさんに告白しないんですか?」
ミライ「え? だ、だって…絶対断られるに決まってるし、前に言ってたもん。私立探偵は大切なヤツを作っちゃいけないんだって」
シバ「ふむ。いい事考えました! ミライさん、今度の誕生日、楽しみにしていて下さい!」
ミライ「え…ナンかヤな予感」

 ○誕生日当日。

シバ「ミライさん、すばらしいプレゼントを用意しましたよ。じゃーん、これです。」

 ○ゴーグルを取り出すシバ。

ミライ「なんだい、これ?」
シバ「今流行りの『ドリームVR』です。あのですねー、なんとですねー、この中にミライさんの理想のレイさんが入っています!」
ミライ「理想のレイ???」
シバ「はい。連夜女性向け乙女ゲーを研究し、遂に極めました。最高にキュンキュンする、言わばレイさんの顔をしたスーパーダーリンです」
ミライ「えぇ…? また勝手にヘンなもの作って…。それ、レイって言うのかなぁ。」
シバ「まぁまぁ、良いじゃないですか。これでも頑張ったんですから。ちなみにレイさん向けも開発しました。さ、これを付けて下さい。あっちなみに、ついでにRPG要素も加えときましたんで、冒険みたいなものも出来るハズですよ。ゆくゆくは商品化を…グフグフグフ」
ミライ「何だ、結局実験台じゃないか」
クロン「おっ、何やってんだお前ら」
シバ「あのですね、新作のVRゲームを試してもらってたんですよ」
クロン「面白そうじゃん、俺にもやらせろよ」
シバ「いいですよ。さ、レイさんもかぶってください。全部でちゃんと4つありますから」
レイ「…何だこれは」
ミライ「全部で4つって、シバもやるの?」
シバ「モチロンですよ! 何てったってミライさんの記念日ですからね、みんなで共有するんです」
クロン「これからは老けてくだけだけどなー」
シバ「皆さん、準備OKですか?それじゃ、行きますよ~」

 ○回想終了。目を覚ますミライ。静か。機械音だけ。ゴーグルを外すミライ。

ミライ「ここ、は…思い出したっ! し、シバ! クロン! …レイ! そ、そうだ、電源を落とせば…どれだっ? これか」

 ○電源を落とすミライ。様子を見る。

ミライ「レイ? …レイ…起きてよ…レイ…こんなのってあんまりだ…こんな事なら、好きって言っておけばよかった…」
レイ「勝手に殺すな…」

 ○目を覚ますレイ。

ミライ「れ、レイ!」
シバ「イテテテ。あれボク、一体…」
ミライ「シバァ! この野郎ッ!」
シバ「す、スミマセン。なんかバグがあったっぽいですね。主にミライさんのデータに」
ミライ「ボクがおかしいみたいに言うな!」
シバ「ヒェッ」
ミライ「待てェッ!」
クロン「ま、結構楽しめたな。ってもう朝じゃん!」

 ○帰ろうとするレイ。

ミライ「そもそもシバがあんなの作るから…レ、レイは…レイのままで充分なんだからさ」
レイ「ミライ、帰るぞ」
ミライ「…へっ?」
レイ「…二度も言わせんな。」
ミライ「う…うん」

<終わり>

ゲームトリップネタ要らないよねって何度も思いながら書いてました。その場合・・・・まぁ、いろいろ…ホントはもっとゲームあるあるみたいな(スタックとか?)やろうと思ったけどやめたんですよね~・・・
てかスナッチマシンを使えば元に戻るというネタを使い損ねたのでスナッチマシン浮いてるぅ
うん、いや、ほんと、ゲームトリップない場合は


分かると思いますけどポケモンコロシアムの二次創作です。
『DRIVE!!』に統合させるので(二次創作なのに!?)これは没です
大丈夫、DRIVE!!を商業作品にしなければ・・・

ラベルの解説(文字の大きさに意味はないです(なんか勝手に大きくなる))

言葉ベース
・AIEN≒ヘルズクイーン≒one-way=ルナ=盲目少女と吸血鬼=きゅうけつき

キャラクターベース

・悪役令嬢と神父=あくしん=あくぼく=いじうけ=誤解
・◆=悪役令嬢と猫=あくねこ=ロイジャペア=ターニア=トハ
・超能力者が入院する話=ETK=dr.ソロモン
・横井=VRChatの話
・建築の話=建築家とロボット
・BL2
・ですわけ
・テイマー
・ヒーロー部
・ソラヲトブ(-6なのに-3とくっつくから)
・小牧=オメガバース1=-3=植物ミステリ2=ツマミの話(小牧が低すぎる)

その他

・昼=排卵後=朝=プロゲステロン有り=オキシトシン無し=礒原
・排卵前=プロゲステロン無し=オキシトシン有り=久米
・ちかのこ=けもらいず=サンブライズ=バーチャライズ
・過去=かこ=essay=エッセイ
・photo=構図
・こじ=こじらせ、ス=スキ=スキゾタイパル、強=強迫、境=境界、回=回避、反=反社会、自=自己愛
・みんあつ

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