僕は正直、自分の人生があまり好きじゃなかった。
生まれつき病弱な体のため、
そうなんだよね
チェロの設定がさあ
僕は、両親に嫌われている。
表面上は、僕の事を気遣っているように見えるが、人より弱く、薬代も掛かる子供なんて、誰がありがたがるだろう。
実際、弟のリュートへの態度と、僕への態度はぜんぜん違う。
この狭くて暗い家の、一番温かい暖炉の真上の部屋が僕の部屋だ。冷えて体調が悪化しないようにということである。
リュートをかわいそうに思う。僕さえいなければ、こんな我慢をする必要もなかっただろうに。お兄ちゃんが病弱なばっかりに、苦労しなきゃならないなんて、なんて理不尽なんだろう。
きっと僕は、弟に嫌われている。
今はまだ分からなくても、そのうち嫌うようになる。
それまでに、家を出るか、死んでしまおうと思っていたが、どちらも簡単なことではなく、僕はせめて学をつけようと、毎日勉強していた。
だから、リュートを生き返らせたいと思ったのは、償いなのかもしれない。