そもそも、アイディアに著作権なんてないから

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A8(468×60)

ラベル

-2 -2の話 -3 +++ 30年後あったらいいなコンテスト 3Dモデル 3Dレンダリング AIEN ALS BL2 CLAP cluster dr.ソロモン DRIVE!! ETK feoyb@ floorplanner HTPP ITミステリ MONOPROTIMES Nサト ohmygods okのシチュエーション集 one-way photo piapro picrew pixiv project1 RPG SF SNS style2paints the queen of the hell todo UTAU UTAU音源 UTAU名前 VRChatの話 vroid vtuberキャラ Vtuber企画 waifulabs webサイト wishlist youtube アイネ・クエステ あくしん あじさい アジサイチャン あたしがこんなにモテすぎんのはどー考えてもお前らが悪い アテアク アテネ アフィリエイト アルケミストとアストロノミスト イアカイ いじうけ いそ いつか観る イラスト ウディタ エカント えすいさん エッセイ オキシトシンあり オキシトシンなし オチコボレ おにロリ オフィス兼自宅 オフカ オメガバース オメガバース1 お月3新聞社 がくルカ かこ ガジュマル カタクレ きおくをたよりに殺人きをさけて ギャグ キャラ キャラクター きゅうけつき グッズ くめ ゲーム ゲームシナリオ こあらずきっちん こじらせ コマキ ゴミ箱 コラム ザ・レジェンド・オブ・ヘルズ・クイーン さくさく さんとーか シェアハウス ジストロフィー シナリオ シノプシス ジャングルの建築家たち ジャンル ジャン建 ジャン建(新) ジョハデ シンデレラ スキゾタイパル スこじ すすめ!ヒーロー部伝説 スターライトプロダクション ストーリージェネレータ スランプ すること ス強 ス自 ソラヲトブ ソラヲトブ2 ターニア ちかのこ チャットストーリー ツマミの話 つらい ディズニー ディスレクシアボーイ テイマー デコレーション デザイン ですわ家(名前だけお嬢様と気概だけお嬢様の百合) デリヘルを呼んだがセックスしなかった話 デルハク デルミク トイレが玄関のすぐ横にある家 ドコモケータイデータリンク トハ とま とま2 なんか大事なことを書いた気がする なんか恋愛シミュレーションゲーム なんスタ ニコッとタウン ネーム ノート ノベル のりりな パーキンソン病 パーソナリティ パーソナリティ障害 バーチャル世界 バーテン バイアス バウンダリー パティニー パワーレンジャー パンデミックもの ビルの地下に住む ファッションデザイン ファンタジー ファンタジーギャグ ブービーリテラ ぷっちゃん プラディ ブルーウィロウ プロゲステロン無し プロゲステロン有り プロット ヘルズクイーン ボイコネ ボーカロイド ぼくうそのぶたいのかふぇ ぼくが人と違うこと ポケモン ポケモンオタクの話 ポケモンコロシアム ホテル マイナスこじらせ マクしん マクロコスモスの箴言録 マコメモ マンガでわかる ミステリ ミステリあらすじ ミツバチとマーガレット ミラーマター みんあつ みんなあつまれ! みんポケ メタ モデルハウス(妙に廊下が多い部屋) モノクロプログラム モノプロ モノプロコラム モノプロタイムス モノプロつうしん モノプロの話 ゆはりんのしぇあはうす らくがき らくがきHDD ラジオ ラジオで言う ララムー リンク集 ルナ レンキヨ ロゴジェネレーター ロボット編 わたモテ 亜赦 悪役令嬢と神父 悪役令嬢と牧師 異世界 移行期 移行期(久米→磯原) 一階につき一部屋のアパート 一度でいいからやってみたい仕事 英語 演劇部 俺的31アイドリーム 音声日記 化学 歌詞 火星の話 花咲く処に芽吹く罠 過去 回回 回自 回避 絵コンテ 絵本 絵本作家の話 気分変調症 貴族社会 久米 朽ち 旧理論 京都 京都日記 境界 境境 強々 強こじ 強迫 鏡の世界の話 近未来 建築 建築の話 研究BL 研究所BL 元悪役令嬢 孤立時代 語学 誤解 公募一括検索 工業高校 広瀬先輩はスキゾタイパル 構図 高校 合成音声SNS 桜田 三国さんはイッてない 散財ゲー 算法少女 思い出 自己愛 自己愛性人格障害 自自 失ったものリスト 失感情症 写真 社会学 将来はこういう家に住みたい 小学 小説 小瀧 小牧 上面視 植物ミステリ 植物ミステリ2 新企画 神話 人工知能もの 水族館 数学 数学記号擬人化 世界観 政治もの 生徒会長とアイドル 生物 精神科医の話 赤毛 専門学校の話1 線維筋痛症 相関図 葬儀屋の話 村主 太陽の下での暮らし方 台本 大学 地下のある家 中学 超能力者が入院する話 天国の話 転生ちゃん 電子ノート 電脳空間もの 電脳世界 等々力 統合失調症 透視図 透明人間が見える話 動画 二次創作 二次創作(キャラクター非創作) 虹わた 虹をわたろう 忍者オリンピック 忍者の話 猫と悪役令嬢 年賀状 排卵期 排卵後 排卵前 白花ジャスミン 白雪となんとか 発達障害 発達障害が受け入れられる話 発達障害フローチャート 反反 避雷針がすぐ近くにある家 百合 貧乳先輩 不老不死もの 普通の少女漫画1 武道 物理 平面図 保健体育から始まる恋愛授業 蜂とマーガレット 僕とアンディの宇宙ジャーニー 僕はスーパーヒーローになれない 僕らはうまく嘘がつけない 牧場物語 魔法理論 盲目少女と吸血鬼 役者の話 予定 来世の話 利き脳 利用規約 輪廻転生 恋愛の話 話さぬ恋 礒原 礒原ジェニー

2013年7月21日日曜日

DRIVE!!2

 [chapter:タイム・スリップ]










 ○ここは宇宙の果ての遠い星、ソンナ星の、人気もない荒れた荒野。そこでは1人の少女が、2人の男に引っ立てられて歩いていた。



ナレーター「ここは宇宙の果ての遠い星、ソンナ星の、人気もない荒れた荒野。」

男「お前、いいか、この星のしきたりを破った以上、あんたをな、あの岩の上にはりつけて、それもあんたの自慢の、理想を語る『歌』とかいうのを、二度と歌えないようにしてやる。」
男2「お前は大変なものを盗んだ。この星の人間の理想を奪った。」
男「お前は罰を受けなければならぬ。罪過の償いを果たさなければならぬ。」
男2「その足枷は一生壊れることはない。この首枷をはめた時、お前の裁きは始まるんだ。」

/場面転換 草原

男性「これでいよいよお終いですね、夜己さん。あなたは磔にかけられる。僕としては気は進みませんが、それでもとにかく、仕方がありません。」

 ○風が吹く。

男性「もうあなたに、僕の声は届かないでしょう。僕があなたに会いに行くころには、あなたの姿は見る影もなく、太陽の焼けつく炎に身を焦がされて、あなたの体の表面は変わってしまうでしょう。星を縫うような夜の絹があなたを被っても、もうあなたには喜ぶことはできないでしょう。そして、明け方の露が、あなたの頬を濡らすでしょう。こんな悔しいことはありません。あなたを救ってくれる少年は、今はまだこの星にはいないのだから。夜己さん、心の美しいあなたがどうしてこんな目に遭わなければならないんですか? 僕はあなたの為に、どれほど嘆き悲しもうと、わめき立てようと、今になってはその甲斐もなく、この世界はあなたを許しはしないでしょう。」
子供「パパ」
男性「おお、愛しき息子よ。さあ、こっちにおいで。」
子供「誰と話してたの?」
男性「長い間、仲間だった人さ。」
子供「その人、もういないの?」
男性「いいや、僕がこれから、助けに行くんだ。」
子供「僕も行く!」
男性「お前はここで、私の発明品と仲良くしていなさい。」
子供「嫌だ! 僕も……」
男性「お前は、ここに残りなさい、哉乞。いいね?」

/場面転換 荒野

 ○金鎚の音

男「よし、これでもう、微動だにもできまい。」
男2「いや、もっと叩いて、しめつけなくちゃ駄目だ。こいつはどんなに逃げ場のない時でも、切り抜けるしたたか者だからな。」
男「じゃあ、今度はこの杭で、こいつの胸をぶち抜いて、それでもう大丈夫だろう。」
男2「うん。それがいい。」

 ○大槌の音と、夜己の声

男「よし、いいだろう。おい、お前、喋ってみろ。」
男2「何か喋れたら、その苦しみを和らげてやってもいいぞ。」

 ○夜己、2人を見る。

夜己「……きこえる」(とても小さな声)
男「え?」
夜己「聞こえる」
男2「聞こえる?」
夜己「何の音かしら……」
男「何か聞こえるか?」

 ○間

男2「いんや、何も。」
夜己「おかしいわね。一体なんの音かしら……。鳥のはためきのような……いずれにしても、大空はいつでも、軽やかな羽ばたきの音に、ざわめいているらしいけど……何にせよ、私達に、近づいてくるような……」

 ○BGM開始

夜己「歌が……聞きたい……? 歌ってあげる……こんな青空の下で、大地の上で……歌えるなんて……幸せ……」

 ○夜己が息を吸ってリバーブ

/場面転換 私立羽華牝雫(わかめだ)高等学校

 ○カモメの大群の羽ばたき音と鳴き声と海の音

和亀「あっ……」
和亀<鳥が飛んでいる。……カモメかな? 真夏の冴えた空を、自由自在に飛びまわっている。気持ちよさそうだなあ。それに引き換え、僕ときたら、夏休み中だっていうのに毎日補習ばっかし。まあ、そりゃ確かに、いつもより期末の点数が悪かったのは事実だけど、だからって……>
先生「コラッ!! 和亀!!」

 ○先生の怒鳴り声を合図に環境音が教室に瞬時に切り替わる

和亀「…………あっ」
先生「お前だよ!! お前!! 当たってるぞ!!」

 ○椅子から立ち上がる和亀
 ○無言

和亀「……聞いてませんでした……。」
先生「またか!! 仕方ない、もう一度言うぞ。『ガリレオの唱えたのは、地動説と天動説、どっちであるか』?」
和亀「……ガリレオ……? (考えて)……あっ食べた事あります」
先生「このやろーっ!! 廊下に立ってろーッ!!」

 ○ドアの音
 ○和亀、廊下に立っている。

和亀「ガリレオって、ガリガリ君の仲間じゃなかったのか……。ふっ、まあいいさ。立たせたいなら立たせるがいいさ。何てったって僕は将来、大会社の社長になる身なんだ。覚えてろッ。その時は……」
田中「ぼっちゃま~」

 ○田中が遠くから歩いてくる。

田中「授業は終わったのですか?」
和亀「田中! し、シーッ。まだ授業中だよ」
田中「ははあ。また立たされているのですね。では田中が這いつくばりますので、その背中にお座り下さい! そうすれば先生には気付かれず……」

 ○ドアの音

先生「田中さん」
田中「あ」
先生「聞こえてます」

 ○教室から笑い声

/場面転換 ヘリポート

 ○和亀と田中、歩いてる。

和亀「もぉ、二度とあんな恥ずかしい真似するのやめてよね。」
田中「申し訳ありません、ぼっちゃま。何せぼっちゃまは、日本一の大会社『和亀カンパニー』の跡取りになられるお方ですから、お体は大事にして頂かなくては……」
和亀「はぁーいはい。分かったから。で、お父様に会える日取りは、決まったの?」
田中「すみません、ぼっちゃま。旦那様はお忙しい身でして、今日明日というわけには……。しかし、ぼっちゃま。いつも申しておりますが、これだけは信じて下さい。旦那様はぼっちゃまを立派な跡継ぎにする為に、あえて親元から離しているのでありまして、これは、例えばライオンの社会では、親が自分の子供を崖から突き落として強く育てるようなものであり、決してぼっちゃまへの情愛に欠けているからなどではなく……」
和亀「僕を立派な人間にするため、甘やかさないため、でしょ? 何度も何度も聞いたけど、それにしちゃあ田中のその甘やかしっぷりで、僕は立派に育ってないような気がするよ。さっきだって大人しく廊下に立ってればあれ以上怒られずにすんだのに、田中が妨害して……」
田中「またぼっちゃま! そうやって! そもそも何故廊下に立たされていたのですか!? 先生のお話をちゃんと聞いてましたか!?」
和亀「何だと!? 聞いてたさ! 聞いて…………まあ、その話は後にしよう。」

 ○ヘリに乗り込む和亀
 ○ヘリのドア閉まる

田中「忘れ物はございませんか?」
和亀「いいから出してよ」
田中「かしこまりました」

 ○ヘリ、飛び立つ。フェードアウト。

/場面転換 哉乞の研究室

 ○謎のSF効果音や蒸気や機械の音や液体が沸騰する音など、様々な音が入り混じっている
 ○研究品に埋もれている哉乞が叫ぶ。

哉乞「できたあああぁぁぁぁーーーーーーーっ!!」

/場面転換 ソンナ星首都"シュツヨーク"

 ○未来都市っぽい環境音の数々

車掌「シュツヨーク、シュツヨークです。ソンナユニバーシティへお越しの方はこちらでお降り下さい」
斗紋「おはよー!」
遊気「うーっす」

 ○斗紋と遊気が正門に向かって歩いている。

斗紋「なぁ、聞いたかよ? 不老不死の薬が開発されたってニュース」
遊気「まあな」
斗紋「第7銀河系のケプト星出身の科学者が開発したんだってよ。なぁー飲んでみてぇよなー」
遊気「まあな」
女子「斗紋くんおはよー」(なんかスクーターっぽいものに乗って通り過ぎる)
斗紋「おはよー今日も可愛いねぇ」
哉乞「斗紋さぁーーーん」(遠くから)

 ○哉乞が後ろから走ってくる

哉乞「斗紋さん斗紋さん斗紋さん斗紋さああぁぁぁぁぁーーーーーん!!」
斗紋「うーっす、なんだよ、哉乞。どうした? すげえクマだなおい」
哉乞「つつつ……ついに完成したんです!!」
斗紋「んっ!?」
哉乞「実は……あっ、遊気さん、おはようございます」
遊気「うーっす」
哉乞「タイム・マシンが完成しちゃったんですよおおおおぉぉぉぉ!!!!」
斗紋「へぇー」
遊気「ふーん」
哉乞「ちょっと! 何ですかそのリアクションは!! もっと喜んで下さいよ!!」
斗紋「哉乞ぅ。タイムマシンは、原理的に実現不可能って証明されてんだぜ。無理に決まってんじゃんか」
遊気「へぇ、そうなのか」
哉乞「だから凄いんじゃないですかぁ! これぞ歴史の革命!! パラダ~イムシフトオォォォ~ッ!!」
斗紋「おっ何だ? 新ギャグか?」
遊気「ウケそうだな」
哉乞「とにかく僕んちに来て下さいよ! とにかくスゴイんですから!!」
斗紋「いててて! っておい、今からか? 授業どうすんだよ?」
哉乞「録音機おいといたんでかんぺきです!」

/場面転換 哉乞の研究室

 ○秒針の音

哉乞「それでは皆様ご覧下さい……これが銀河の大発見……タイムマシ~ン!!」

 ○布をばさっとやる音(あと効果音楽)
 ○拍手

斗紋「………!? 何だよコレ!? ただのドアじゃねえか!」
哉乞「まぁまぁ、そうおっしゃらずに。この門をくぐると、指定した時間だけずれた同じ場所に出られるんですよ。」
遊気「へぇ~。名付けて『いつでもドア』だな」
哉乞「いいですね! いつでもドア!」
斗紋「いいな! いつでもドア!」
哉乞「でもこれはドアじゃなくて、門のつもりなんですけど……」
斗紋「じゃあ、いつでも門だな」
遊気「いつでも門だ」
哉乞「……まぁ名前は何だっていいです。遊気さん!」
遊気「ん」
哉乞「いつに行きたいですか?」
遊気「そうだな……じゃ、とりあえず昨日」
哉乞「了解!! 時空間座標設定ゴーキューコロンニーヨン、ドットダブルオー!!」

 ○ダイヤルを回す哉乞。チチチチチチチ………ポン、ピロリン

哉乞「作動開始!」

 ○原子が核融合する音(イメージで)
 ○ブゥーーン…… 静かになる
 ○ドアの音(自動ドア的な音がいいかな!? それともガチャがいいかな!? 任せる)

斗紋「……ここが昨日の哉乞ん家か?」
哉乞「そうですよ。」
斗紋「誰もいねえじゃねーか」
哉乞「そうですねえ。僕は昨日僕に会った記憶はありませんから、今日は会えないんじゃないでしょうか? まだ試験段階だから、お互いが会うとどうなるのか分からなくて……」
遊気「おい、なんか書き置きがあるぞ」
哉乞「あっ! そうです! これが証拠ですよ!」
斗紋「なんのだよ」
哉乞「タイムスリップしたですよ」
斗紋「何々……『未来の僕! ここに来れたならば、この下にメッセージを書くこと。by過去の哉乞より』」
哉乞「『無事来れました。明日になれば君は歴史に残る偉大な人物になっています。by未来の哉乞』……っと! ほらね? この書き置きが証拠ですよ。現に僕は昨日、このメッセージを昨日貰いましたからね!」
斗紋「なるほどなぁ~そいつはすげぇや。じゃさ、じゃさあ、もっと、ずーーーっと昔に行ってみようぜ!! 宇宙が生まれる前くらいのさあ」
哉乞「だだ、駄目ですよ! いきなりそんな冒険しちゃあ! とりあえずはここ数百年数十年にして下さい」
斗紋「ちぇっ。しょうがねえなあ。じゃ、俺達がさ、大人になった姿を見に行こうぜ! 俺ってばどんだけモテてっかなぁ~。なぁ、遊気も気になるだろ?」
遊気「……未来の自分を見たいとは思わねーな。知らないほうが面白れーし……」
斗紋「ふむ……まぁ、そうだな。じゃ遊気は見ないけど、俺と哉乞の姿だけ見てこようぜ。ならいいだろ?」
遊気「おう」
斗紋「いけ! 哉乞!」
哉乞「了解です~!!」

 ○ダイヤルを回す哉乞。チチチチチチチ………ポン、ピロリン
 ○ドアの音

/場面転換 荒野の砂嵐

 ○3人、崖を転げ落ちる。3人の悲鳴
 ○間

哉乞「いてててて………。」
斗紋「いっつつつつ……。な、なんだァ、哉乞ん家は?」

 ○上を見上げる哉乞

哉乞「? 変ですねえ。ここには大人になった僕が住んでいるハズなのに。」
斗紋「どこだよ、ここ? 一面荒野じゃねーか!」(立ち上がる斗紋)
遊気「………」
哉乞「いや、場所を動くことはないハズなんですが。ちゃんと星の自転も公転も宇宙の膨張もその他諸々も計算に入れましたし……間違えたのかな?」
斗紋「おいおいおいどうしてくれんだよ! いつでもゲートは!?」
哉乞「いつでもゲート?」
斗紋「いつでも門でもいいしどこでもドアでも何だっていい! えと……あ!」

 ○一緒に崖をころがり落ちて壊れている

斗紋「ボロボロじゃねーか」
遊気「一緒に落ちたらしいな」
哉乞「あ~……」
斗紋「あ~じゃねえだろーがこのポンコツ発明家!! 帰れなかったらどーするつもりだー!」
哉乞「すんません……あ! こういう時は僕の別の発明品で……」
斗紋「もういいよ!!」
遊気「おい! しっ!」
2人「!?」

 ○間

遊気「…………」

 ○(ここから全員無言)
 ○微かに歌声が聞こえる。3人は顔を見合わせて声のする方へ。足音。少し雑草を踏む音。歌はだんだん大きくなる。
 ○歌
 ○あっけにとられる3人
 ○そこには、血をだらだら流しながら歌い続ける少女
 ○歌がやむ。3人のほうを向く夜己

夜己「何見てんのよ!」

/場面転換 和亀邸 リビング

 ○テレビの音

和亀「田中ー」(テレビを見ながら)
田中「はいー」
和亀「遊んできていいー?」
田中「駄ー目ーでーすー。あっ! またテレビ観てる。いい加減勉強したらいかがですか?」
和亀「だってそんな気分じゃないんだもん」
田中「そんな事言ってると、いい社長になれませんよ」
和亀「ふーん。行ってきます!!」

 ○駆け出す和亀

田中「あ! ちょ、ぼっちゃま! もう……」

/場面転換 和亀邸 庭

 ○馬のいななき
 ○軽やかな蹄の音

和亀「ヒャッホーゥ!!」

 ○軽やかな蹄の音

和亀「やっぱうちの庭は最高だね。」

 ○鳥の羽ばたく音

和亀「むっ!?」

 ○双眼鏡で見る和亀(ずっと馬は走っていますよ)

和亀「あれはムクドリだな。」

 ○猟銃の装填音
 ○銃声
 ○鳥は落ちる

和亀「っしゃあ! ヒットォ! さっすが和亀様ァ!」

 ○しばらく走って、夕方、海岸に出る和亀
 ○馬を止めて下りる

 ○さざなみ

和亀「…………あの海の向こうには……僕のまだ知らない地球がいっぱいあるんだろうな。……あーあ、時代が時代なら、社長じゃなくて冒険者になったのになあ。……夕日が綺麗だ……燃える大空、風の息吹、そしてこの大海原の、数知れぬささやき、笑い声のように僕には聞こえる。誰かー。見てよ僕を。僕が何をしたって言うんだ。こんな絶海の孤島に閉じ込められて……僕は囚人だ。悲しきは かくも寂しい この心。……詩人だなぁ、僕。」

 ○茂みの音

和亀「!?」

 ○間

和亀「だ……誰かいるの?」

 ○間

和亀「いるわけないか……」

 ○間

 ○和亀、茂みに駆け出す。

 ○驚く和亀。

 ○そこには、見知らぬ家屋が建っていた。
 ○鳥の声

和亀「……!? こんな所に、建物なんて……あったかな……? それにしても、変だ、この家……木でできてる訳じゃない、コンクリートや、プラスチックでもないみたいだ……石みたいだけど……真っ黒で……触ると冷たい……まるで漆を塗ったみたいだ。窓は? ………あった。でも何も見えない。曇りガラスに似ているけど……うわっ!?」

 ○いつでもゲートを見る和亀。

和亀「……な、なんだぁこの大きな門は。 もしかしてここは何かの遺跡なのかな……そうか! きっとここに、誰にも知られていない古代文明が……」

 ○遠くからドアの音
 ○建物から出てくる3人

和亀「!?」(隠れる)

 ○以下、遠くの会話が切り替わって近くになる

夜己「おぉー!! ここなんか良いじゃない! 海があるわよ! 温度も丁度いいし! ぴったりだわ!」
哉乞「そ、そうですね……じゃもうここで……」
斗紋「やっと着いたのか……」
夜己「そうよ、ここはきっと地球って星よ! そう思わない!? やっと着いたのねー地球に!」
和亀「…………」
夜己「ねぇ! あんた達も泳ぎなさいよ! 気持ち良いわよ~!!」
哉乞「いいですねぇ~」
和亀「……」

 ○銃の装填音

遊気「おい、お前」
和亀「うわっ!?」

 ○銃声

夜己「なんの音?」
哉乞「宇宙船の方です。行ってみましょう!」

 ○足音

斗紋「おい、遊気はどこ行った?」
哉乞「遊気さん、遊気さ~ん!?」

 ○茂みの音

哉乞「遊気さん!」

 ○和亀、ボコボコにされている

遊気「よお」
和亀「うぅぅ……」
斗紋「おい、何だよそれ?」
遊気「そこで見つけた。原住民だ。」
夜己「ち……地球人ね……」
哉乞「地球人ですか……」
斗紋「ほう……地球人か……」

 ○BGM 不安げな音楽

和亀「あ、あなた達は、もしかして……宇宙人ですか……?」

 ○間

夜己「喋ったー! 可愛いー! 食べちゃいたい!」
哉乞「食べますか?」
遊気「そういや腹減ってきたな」
斗紋「よし、夕飯にするか!」
和亀「えっ……!? ちょ、ちょっ……」

 ○和亀の叫び声と馬のいななき

♪エンディング

 ○3分クッキングのテーマ

哉乞「今日は、今が旬の生ワカメを使った料理をご紹介してもらいます。先生、それでは早速宜しくお願いします。」
夜己「はい。ではまず下ごしらえです。まずワカメをよく洗って、それから微塵切りにします。なべにだし汁を加え、中火で煮立ててください。そこに油揚げを入れて火を通し、アクを取って下さいね。それから、玉じゃくしなどを使って、信州みそを溶き入れます。」
哉乞「先生、信州みそを使うのには何か理由があるのですか?」
夜己「信州みそとワカメはとてもよく合うのです。」
哉乞「なるほど。」
夜己「さらに赤味噌を加え、ワカメの水けを切って中に加えてください。」

 ○いたたまれない効果音

夜己「最後に、白ねぎを加えてひと煮立ちさせて、器に盛れば、おいしいワカメと油揚げの味噌汁の出来上がりです!」
哉乞「それでは早速頂いてみましょう。いただきます。……ズズズ。う~ん、生わかめを使っているので、ほのかなワカメの香りが鼻にきますね~」
夜己「そうでしょう? やっぱりワカメは生が一番ですからね。乾燥より」
哉乞「いかがですか? 和亀さん」
和亀「(ズズズ)……あ~、おいしい」

夜己「次回、DRIVE!!第2話『』
    私達の物語は、まだ始まったばかりね。」

<つづく>


<後書き解説(声優用)>

後書き解説(声優用)とは、演技の時に、前後関係が分かりやすいように台本の欄外で舞台の説明をしたものである!![newpage]

[chapter:はじめてのディナー]




































/場面 浜辺 夜

 ○焚き火の音

和亀「え~と、じゃあ君たちは、宇宙人なわけ?」
哉乞「はい」
斗紋「そうだ」
和亀「でも……タイムスリップして来たんでしょ?」
哉乞「タイムスリップしたと思ったんですけど、どうやら座標の指定を間違えちゃってたみたいで、同時にワープしちゃうことが分かったんです……」
斗紋「しかも、ワープする場所は分からないという始末」
遊気「地球に来たのは、34回目のワープだった」
哉乞「だから僕たちは正確には、過去の宇宙人です」
夜己「なんか、展示品のタイトルみたいだからやめてよそれ」
和亀「つまり……宇宙人は存在すると。少なくともしていたと」
哉乞「ええ」
斗紋「まあ」
夜己「してんじゃない、今目の前に」
和亀「……うん。なるほどね。宇宙人が……って、えええええええええええ!?!?」

♪オープニング

/場面転換 学校

 ○チャイム

ダマス「静かにィィィイイイーーーーッ!!」

 ○指し棒で教卓を叩く音
 ○ちょっとだけ静かになる教室

ダマス「今日は転校生を紹介するダマス!! 崔華 夜己!」
夜己「はい!」
ダマス「魔灘魔 哉乞!」
哉乞「はぁい!」
ダマス「琉架 斗紋!」
斗紋「はい!」
ダマス「沼上 遊気!」
遊気「……はい」
ダマス「以上4人が、今日からウチのクラスの仲間ダマス!」

 ○拍手の音

/場面転換 教室

 ○話し声

松長「へぇ~じゃあ夜己ちゃんって和亀君と通学してるの?」
夜己「そうよ。」
女子生徒「いいなぁ! じゃ豪邸住まいなんだ!」

 ○うらやましい~の声

夜己「(笑い声)でもテレビは1台しかないし……」
女子生徒「えっそうなの!? それは耐えらんないかも~!!」
哉乞「それでですね~宇宙の多元性マターというのが生まれてですね~それらが核融合すると……」

 ○感心する男子生徒たち

 ○歓声

男子生徒「勝負あり! 勝者、沼上遊気選手!!」
男子生徒2「ちくしょ~」
遊気「次!」
斗紋「あ。君、名前なんていうの? すっごく可愛いね。君みたいな可愛い子に会うのは、生まれて初めてだよ」
女子生徒2「そ、そんなぁ……」
斗紋「隣の君も、負けないくらいかわいいよ~。どう?僕とランチしない?」

 ○それらを見ている和亀

和亀「……溶け込んでるみたいで何よりだけど、……なんでそもそもこういう事になったのかと言うと、さかのぼる事あの時……」

/場面転換 さっきの続き

 ○焚き火の音

遊気「地球は、科学技術の発達した星だろ。タイムマシンの改良も簡単にできるはずだ」
斗紋「そうだ!! そうだな!! がははは。あ~良かった良かった。じゃ早く直して、もとのソンナ星に帰ろうぜ」
哉乞「いや、そ、それが……アレは直せないんです……」
斗紋「な~んでだよ!! てめーが作ったんだろ!!」
哉乞「いやそれがですね実は……ごめんなさい!! あれを作ったのは僕じゃなくて、僕のパパなんですぅ~」
全員「パパァ!?」
哉乞「ある日、家の整理をしていたら……」

 ○整理してる音

 ○家具やらが崩れる音

 ○キラキラした効果音

哉乞「こ、これは……(門に刻まれている文字を読む)たたた、タイムマシン……!?」

 ○間

哉乞「という訳です。」
斗紋「……つまり……お前は、隠されたタイム・マシンを発掘しただけか」
哉乞「……うぃー」
斗紋「うぃーじゃねーだろこのポンコツがぁ!! じゃあ何か!? 俺たちはこのまま宇宙を放浪し続けるッてのかよ!!」
哉乞「うぐぐぐ……ごごご、ごめんなさい……。」
夜己「ったく、みんなドアホねえ。この深刻な問題を解決する方法が、1つだけあるじゃない」
哉乞「え……?」
斗紋「な……何だそれは?」
夜己「それは……」

 ○鳥の鳴き声や羽ばたく音

/場面 和亀邸 リビング

和亀「……と言う訳で、この人達をしばらく泊めてあげられないかな。」
田中「なるほど。では、こういうことですね? あなた方は、タイムマシンを発見してしまい、それから色々あって地球に流れ着き、ぼっちゃまと出会って、それで、タイムマシンを発明するまで、ここに泊めてほしいと」
哉乞「はい」
斗紋「ええ、まあ」
夜己「そんな感じです」
斗紋「そんなとこです」
哉乞「そんな……星はいいとこです」
遊気「……。」
田中「なるほどね……って良い訳ないでしょがーーーーーー!!!!」

 ○炎が燃える音

田中「ボッチャマー!! 今度はどんな事かと思えば、お友達を使ってSFごっこですか!! いいですかぼっちゃま! 世界は想像の世界だけではないのです!! 生きていくためには、この現実社会をしっかりと見つめ、勉強し、人の上に立ち、そして初めて人はこの世界でゼニを稼いで生きていくことが……」
夜己「信じてもらえないみたいね。」
斗紋「いくら未来の地球でも、駄目なものは駄目か。」
夜己「田中さぁ~ん、あたし達、他に身寄りがないんですぅ~。助けて下さい~! 人助けだと思って~!」

 ○他の2人も頼み込む声

田中「(咳払い)えー、皆さん、いいですか? この方は、今日本で一番富み栄えている私立企業『和亀カンパニー』の社長の、大事な大事な1人息子なのです。それを守る私、執事の田中、あなた方のような素性の知れぬ少年少女を無防備にこの島に置いておくわけにはいかないのです」
和亀「そ、そう言わずにさ……」
哉乞「そうなんです。どのみち今宇宙は磁場嵐が吹き荒れてまして、とても航行できる状態じゃないんですぅ~」
夜己「コラ! 哉乞! 余計な事言わないの! 田中さんが混乱するでしょ!」
斗紋「お願いします~。おい、遊気も黙ってねえで何か言えよ!」
遊気「……俺たちを泊めてくれたら……」
田中「……くれたら……?」
遊気「和亀に100点取らせてやれる」
田中「なっ……!?」(雷の落ちる音)
和亀「ちょ、ちょっと待って! なんで遊気君僕が馬鹿だって知ってんの!?」
遊気「見りゃ分かる」
夜己「だそうよ」
和亀「……」
田中「……よろしい」

 ○やったーと言いかけてやっ……

田中「ただし、条件があります。」
3人「条件?」
田中「1、ヨシ様の許可を取る事。 2、ぼっちゃまが次のテストで全教科赤点以上を取る事」
和亀「え゛っ!?」
田中「和亀家の事は全てヨシ様が把握していなければなりません。それがクリアできれば、この家にいていいとしましょう」
夜己「はっはっはっ。任せなさい! でヨシ様って?」
和亀「あ~、僕のお父様のお母様、つまりおばあ様の事だよ。僕の通ってる学校の学園長でもある。って田中! そんなのってあんまりじゃない!? 赤点以上なんて普通取れる訳ないでしょ!?」
田中「普通以下を赤点と言うのですよ」
和亀「うぐっ……」
夜己「よし、じゃ早速行きましょう。」
田中「では私がヘリを運転致します。」
夜己「いいえ、その必要はありません、田中さん。」
田中「はっ?」
夜己「斗紋!! 変身よ!!」
斗紋「おう!! 『ソンナ星人モード』、変身!!」

 ○仮面ライダー的カッコイイ変身音
 ○鳴き声

和亀「へ、変身したああぁぁ!?」
夜己「ソンナ星人は変身能力があるのです。みんな乗って!」
和亀「じ、じゃ行ってくるよ、田中、たな…… 気絶してる。」
夜己「GO~~~~~!!!」

 ○鳴き声と羽ばたく音フェードアウト

/学園長室

 ○学校のチャイム音
 ○和亀たちが廊下を歩いている。

村上「あれっ、和亀君」

 ○村上が遠くから和亀に気付いてやって来る。

村上「まだいたの? もう帰ったと思ってた」
和亀「一旦帰って、また来たんだ。おばあ様は、まだいる?」
村上「学園長先生? うん、いるよ。ただ……」
和亀「ただ?」
村上「今、虫の居所が悪いみたい。ところで、その人達は……?」
夜己「初めまして~! 私、崔華 夜己って言うの。宜しくね。」
哉乞「僕は哉乞ですぅ~」
斗紋「俺達、宇宙人なんだぜ」
村上「う、宇宙人!? 凄いね! よ、宜しく……。」
ヨシ「エトワぁ~!」

 ○ヨシが怒っている。

ヨシ「何してんだい! 早いとこ出してきな!」
村上「は、はい! 先生! じゃあね、和亀君。新学期に」
和亀「うん! またね~」

 ○去る村上
 ○顔を見合わせる5人。
 ○ノック音

ヨシ「お入り!」

 ○ドアの音
 ○ヨシ、和亀に気付く。

ヨシ「何だい! え? 買収交渉? そんなのいい! 全部潰してしまいな! 全部和亀カンパニーのモノにするんだよ! 手段なんかどうだっていいんだよ! 早くやっておしまいッ!」

 ○電話を下ろすヨシ

夜己「……怖え~」
和亀「……あの……あのあのおばあ様」
ヨシ「和か……久しぶりだね」
和亀「え、ええ……」
哉乞「和亀さん、がちがちじゃないですか~」
和亀「おばあ様は苦手なんだよ……」

 ○コップにコーラをそそぐ音

ヨシ「エトワはちゃんとお使いに行ったかね? あんた、確認したかい?」
和亀「……おばあ様、聞いて。今日はお願いがあって来たんだよ……」
ヨシ「あの子はどうもおっとりしているからね。」
和亀「おばあちゃん! 僕の家に友達を泊めてもいいよね!?」
ヨシ「友達? ……あんたに友達がいたのかい?」
和亀「いるよっ!! みんな!」
夜己「学園長先生、初めまして、私崔華 夜己と申しますわ。」
哉乞「ぼ、僕は、魔灘魔 哉乞です!」
斗紋「俺は琉架 斗紋です!! でこっちは、沼上 遊気です!」
遊気「沼上です」
夜己「このたびは、海上を遭難していた所を、この麗しき美青年の和亀様にお助け頂き、私共は感謝してもし尽くせないほどでございます!」
哉乞「でございます!」
夜己「なにぶん私共は、身寄りのない身、住みかが見つかるまで、どうか後生です、彼の家にお世話にならせては頂けませんものでございましょうか」
哉乞「でしょうか!」
夜己「もしもお許し願えれば、このご恩、一生の、いえ一家何代と感謝し、一生をこの和亀一族に捧げるつもりでございます! どうか! ア、どうかお頼み申し上げまする~!!」

 ○土下座する夜己たちと鳴り物の音

和亀「……楽しそうだね。」
ヨシ「いいよ」
夜己「マジ!?」
ヨシ「うん。面白そうだし」
和亀「おばあ様……」

 ○やったーと喜ぶ夜己達

 ○コーラを飲むヨシ

ヨシ「捨てられたばかりのお前が、何の用かと思えば……」
和亀「え……す……ちょっと待って!」
哉乞「和亀さん……捨てられてたんですか?」
和亀「知らないよ……!」
ヨシ「おや、田中から聞かされてなかったかい。なら、言わないでおこう。で、うちの学校通うんだろ?」

 ○えっ? の夜己達

ヨシ「和と同じクラスでいいね?」
夜己「え……わ、私たち、高校生になんの……?」
ヨシ「うん。」
夜己「ヒャッホーーーーー!! 私一度高校生やってみたかったのよねーーーー!!」
斗紋「え……」(俺たち大学生なんですけどの意味の「え」)
夜己「ありがとうございます!!」
ヨシ「じゃ、新学期から、登校してきなさい」

 ○はーいの夜己たち

/場面転換 過去回想終わり

和亀<……捨てられた……嘘だ……なんで僕が……>

 ○チャイムの音

和亀「あ、どうしよう、チャイムが鳴ってしまった……。次の時間はテスト……これを僕はどうすれば……」
村上「はい」

 ○数枚の紙を受け取る和亀。

和亀「? エトワ君。……何コレ?」
村上「次のテストの解答だよ。」
和亀「テストの解答? だってまだ受けてもいないのに」
村上「うん。だからだよ……」
和亀「……まさか……村上君、これ、どこから……」
頭良「和亀君!!」

 ○慌てて隠す2人。

村上「づづづづづ……頭良君……おどかさないでよ……」
頭良「何? 2人して何見てたの?」
和亀「べ、別に何も……」
村上「頭良君には関係ないものだと思うよ……」
和亀「そう、優等生だし……」
頭良「? そうか。和亀君! 今月の特集はあの転校生のインタビューにしたいと思うんだ!」
和亀「学校新聞の? 良いんじゃない」
頭良「でまず君から幾つか質問させてもらうよ。質問その1、宇宙人というキャラ設定はどこから……」
先生「テスト始めるぞー」
和亀「ああっあっ先生来ちゃったよ!! 戻って頭良君!!」
頭良「あ、何、いいじゃんまだ……(フェードアウト)」

 ○間

 ○席に座りなおす和亀

和亀「ふふふ……これで諦めかけていた次なる難関も、きっと……」
先生「テスト配るぞー」
哉乞「あっ!? 何読んでるんですか!? 和亀さん!」
和亀「哉乞!? あっち行っててよ! 邪魔!」
哉乞「ひ、ひどいです……そんな言い方って……」

 ○テスト用紙が配られていく

和亀「ふむふむ……何々……? 最初は11112122121……次は卑弥呼……蒙古襲来」
先生「始めっ!!」
和亀「ん? 襲来……?」

/場面転換 和亀邸

斗紋「(咳払い)では、宇宙人襲来に、」

 ○カンパーーーーイ!!
 ○乾杯の音

田中「えー、今日のディナーは、ムール貝の佃煮とフォカッチョのスープです」

 ○器を置く音
 ○歓声

夜己「うわっ……こ、これ、食べていいんですか?」
田中「ええ、どうぞ」
斗紋「いっただっきまーーーーす!!」

 ○食べる斗紋

斗紋「お~、うめ~」
哉乞「斗紋さん……駄目ですねぇ、美味しさの表現と言うのは、こういう風にするんですよ。」

 ○食べる哉乞
 ○アドリブで美味しさ表現

夜己「何をー! 私だって負けないわよ!」

 ○食べる夜己
 ○アドリブで美味しさ表現

斗紋「遊気! 同じリアクションは駄目だぞ!」
哉乞「さぁ~どう出ますかぁ!?」
遊気「……いただきます」

 ○食べる遊気
 ○アドリブでリアクション(オチです)

 ○田中の携帯が鳴る。

田中「あっ。ぼっちゃま、ちょっと失礼します。」

 ○ドアの音

夜己「(食べながら)……この島には、和亀と田中さんの2人しかいないの?」
和亀「うん。通学には田中がヘリを出してくれるから不便はないし、ここは景色も綺麗だし、基本的に不自由はないよ。高校だけは、本土の岬のはしにある『羽歌芽雫高校』に通ってるんだ」
斗紋「ヘリ通学か。すげーな、なぁ哉乞」
哉乞「おかわりー」
斗紋「早っ!!」

/場面転換 廊下

 ○ピッ

田中「はい、田中でございます。」

/場面転換 社長室

正「変わりあるまいな?」

/場面転換 廊下

田中「旦那様。はい、ぼっちゃまはお元気でございます。」

/場面転換 社長室

正「そうか。それならいい」

/場面転換 廊下

田中「旦那様。1つお伝えしたい事が……」
正(電話音声)「何だ」

 ○リビングから漏れる笑い声

田中「あ……少々込み入っておりますので、次回お会いする時に」
正(電話音声)「うむ。分かった。私もお前に伝える事がある」
田中「はっ」

/場面転換 社長室

正「お前はクビだ」

/場面転換 廊下

田中「……はっ?」

/場面転換 社長室

正「次回会う時などない。新しい世話役をそちらに送る。速やかに交代しろ。以上だ」

/場面転換 廊下

 ○切れる電話

田中「……交代って……今更そんな……」
和亀(遠くから)「田中ー! デザート!」
田中「……は、はいー!」

/場面転換 社長室前の廊下

 ○ハイヒールの足音
 ○センサー音

如月「入ります、社長」

 ○センサー音

センサー「認証完了」

 ○ドアの音
 ○足音

如月「社長、如月です。このたび、ご子息の世話を仰せ預かり、光栄です」
正「……」

 ○椅子を回して如月のほうを向く正

正「これで、良いんだろ? 息子に危害は加えないだろうな?」
如月「ええ、モチロンですよ、社長。あなたはそこに座って、私の指示通り動いてもらえば良いんです」
正「……ぐっ……」
如月「ねぇ、社長。ご尊子の命を預かっているのは、私たち『宇宙海賊』だって事……よぉ~く肝に銘じておいて下さいね……?」  ●この私『魔女ワルビーダ』

/場面転換 教室

 ○テストをしている。

和亀<よしよし、いい感じ……あ、え~と、ここは、何だっけ……113422……>

 ○こっそり、ごそごそする音

 ○足音

先生「和亀」

 ○気付くと後ろに先生が立っている

和亀「……先生」
先生「見ぃ~た~ぁ~ぞ~~~。」

♪エンディング

和亀「たすけてー」

和亀「たすけてよー」

夜己「次回、DRIVE!!第2話『』
宇宙海賊ーって一体……? そして初っ端から捨てられた御曹司の今後の行方は!? 次回もお楽しみに♪」

斗紋「何やってんだお前」
和亀「吊るされてんの……」
哉乞「干し和亀ですね~」
和亀「その例え毎回される……」
(上、夜己とオーバーラップ)
夜己「えいっ」(下に引っ張る)
和亀「ぐえー!! ぐぐ苦しい!!」

<つづく>


<後書き解説(声優用)>

後書き解説(声優用)とは、演技の時に、前後関係が分かりやすいように台本の欄外で舞台の説明をしたものである!![newpage]

[chapter:さよなら田中]
































/学校の廊下

 ○和亀、干されている。

和亀「たすけてー」

 ○間

和亀「たすけてー誰かー」

 ○ガヤ

ガヤ「見て、1組の和亀君よ……」
ガヤ「カンニングが見つかったんだって……」
ガヤ「ノロマねぇ……」
ガヤ「かわいそう……」
ガヤ「和亀君って、あの和亀カンパニーの和亀君?」
ガヤ「そんな息子じゃあの会社も終わりね~」
ガヤ「あっやべ、目が合った……いこ」
和亀「……。」

 ○斗紋たち、やって来る。

斗紋「何してんだお前」
和亀「……助けてよ~~~。」

♪OP

 ○ガヤ

斗紋「なるほど、この学校では、悪いことをした奴は廊下に吊るされるという方式なんだな」
夜己「プラカード持ってね」
和亀「うう……恥ずかしいよぉ……あと首が苦しい……」
遊気「一緒にカンニングした村上はどうした」
和亀「別の所で干されてると思います……。」


(楼華登場させる)

/場面転換 村上のところ

村上「ごめんなさい。僕が和亀君に吹っかけました」
夜己「もぉ~、2人してどうして……まあ和亀は、良い点取らなきゃいけなかった手前仕方なかったのかもしんないけど!」
斗紋「その気持ちだけは認めるけどな」
村上「僕もちょっと魔がさして……」
夜己「哉乞~、何とかしてあげられないのかしら?」
哉乞「え~、ちょっと待ってて下さいね~……」

 ○効果音楽

哉乞「哉乞の発明品No.97!『アンキブレッド』~」
斗紋「おっ!? 何だそのパンは!?」
哉乞「それを食べると、記憶力が抜群に良くなって、何でも覚えられちゃいます~。はい、エトワくんにもどうぞです~」
村上「えっ、本当!? (くわえながら)ありがとう……」

/場面転換 和亀

和亀「えっ!? そんな魔法の道具があるのかい!?」
哉乞「魔法じゃないですよ~、れっきとした発明品です~」
和亀「よーし、それがあれば、次こそ田中の鼻を空かしてやれるぞ~」(吊るされながら足をばたつかせている)

/場面転換 和亀邸

 ○ドアの音

和亀「田中ー! ただいまー!」

 ○間

和亀「……? あれ?」
哉乞「田中さーん、和亀さん帰りましたよー」
和亀「買い物かなぁ」

 ○ドアの音

和亀「あ、ただい……」

 ○間

和亀「あ、あなたは……如月さん?」
如月「お帰りなさいませ、ぼっちゃま。」

/場面転換 リビング

和亀「田中が辞めた!?」
如月「そうなんです。それで私、後任としてあなたのお世話を……」
和亀「う、う嘘でしょ!? だって僕と田中は、6歳の時から一緒に暮らしてるんだ!! 今更……そんな急に居なくなるなんて、絶対おかしいよ!」
遊気「和亀……、田中さんには田中さんの都合があるんだ」
斗紋「そうだ、わがまま言うな」
哉乞「人に頼ってばっかりじゃ、いつまで経っても一人前になれないって、田中さんも悟ったんじゃないですか?」
和亀「そ、そんな……」
如月「最初は、すこし寂しいかもしれませんが、ご心配なく、近いうちに、旦那様がいらっしゃる予定になっております」
和亀「お父様が!? じ、じゃあ、僕、お父様に会えるんだね!?」
如月「ええ、そうですよ、ぼっちゃま。」

 ○間

/場面転換 次の朝 リビング

 ○鳥の鳴き声

 ○ドアの音

斗紋「ちーっす」
夜己「おはよー」
如月「お早うございます、皆さん」

 ○間

如月「本日の朝食は、スクランブルエッグとベーコンと、焼きたてのクロワッサン、そしてサラダですわ。はいコーヒー」
夜己「ん~、いい匂い~」

 ○和亀の叫び声

全員「!?」

/場面転換 和亀サイド(洗面所)

 ○ドア

和亀「田中! お湯が……」
如月「どうされました、ぼっちゃま」
和亀「如月さん……いや、何でもないです。」

 ○歯みがきを続ける和亀

如月「そうですか……」

/場面転換 教室

 ○ドア

先生「本日もテストでーす」

 ○間

エトワ「和亀君、こないだはごめんね」
和亀「あ、うん」
エトワ「解答あるけど、いる?」
和亀「今日は自力でやってみるよ。実は昨日、テスト勉強したんだ」
エトワ「え……和亀君が、テスト勉強……!? 僕も負けられないな……」

 ○テスト用紙が配られる

先生「はじめー」

/場面転換 回想

一緒に寝たり、一緒に狩りをしたり、一緒に散歩したりとかそういう




/場面転換 教室

 ○夢を見ていた和亀、起きる

和亀「田中!」

 ○間

 ○教室の笑い声(ありがち)

/場面転換 和亀邸

 ○ドアの音

和亀「ただいま」
4人「ただいまー」
如月「お帰りなさい、ぼっちゃま。ぼっちゃま、お聞き下さい。本日、だんな様がお見えになるそうですよ」
和亀「え……!?」

 ○4人、アドリブで喜びの表現

/場面転換 待っている

 ○時計の音

 ○和亀、時計を見る。午後5時

和亀「みんな」
4人「?」
和亀「勉強を教えてくれないかな」

 ○間

/場面転換 和亀の部屋

哉乞「え~まず、勉強とはそもそも覚える事は1つもないのです。目が良い人はひたすら目で見て、耳が良い人はひたすら耳で聞く。スポーツと全く同じものなんですよ。つまり狂ったように繰り返すことに虚しさを覚えない方法を考えるのです。数学は1つでも覚えてしまったらあなたは負け組だと思って下さい。数学は、覚えるものはまったくもって1つもないんです! 数学というのは、人間であればみなが理解できる最も普遍的なものなのです。どんなに馬鹿であろうと数学だけは必ずできる、それが数学というものの一番の特徴なんです!」
(上と重ねながら)
斗紋「そこを移項して……マイナスつけんの忘れんなよ」
和亀「あ、そっか……」
夜己「いい感じじゃない。合ってるわよ」
和亀「解は……3だね」
(拍手の音)
哉乞「聞いてますか?」

 ○時計の音(ゴーン)

斗紋「あ、もう8時だな。」
夜己「和亀のお父さん、遅いわね。」
和亀「結局来なかったか。分かっていたんだ……」

 ○間

和亀「僕のことなんて、きっとどうでもいいんだ……。」

 ○間

和亀「今日こそ、会えると思っていたけど……やっぱり、駄目なんだ……」
夜己「和亀……」

 ○涙が出そうになる和亀

和亀「……ちょっと散歩してくる」

 ○ドアの音

哉乞「和亀さん……泣いてました……」
斗紋「寂しかったんだろうな。俺も一緒だからわかるよ」

/場面転換 リビング

 ○後片付けをしている如月。

 ○ドアの音

如月「ぼっちゃま、まだ……」

 ○間

如月「田中。どこから入ったの?」
田中「(早足で来たのですこし肩で息をしている)社長に連絡を取りました。様子がおかしいです。ぼっちゃまを捨てるとは、どういう事ですか。あなたがここに来たことと関係があるのですか?」
如月「あなたの知ったことじゃないわ。」
田中「如月さん。あなたは昔からそうやって……」
如月「うるさいわね、さっさと出て行かないと、また昼間みたいに、力づくで追い出すわよ。」
田中「そっちがその気なら、私だって本気で参りますよ」

 ○如月、変身する

如月「『バトルモード』、変身」

 ○仮面ライダー的な効果音

 ○間

田中「……参ります」

 ○田中の叫び声と打撃音

/場面転換 

 ○時計の音

哉乞「もう1時間経ちましたね……」
斗紋「和亀の散歩、長えな」
遊気「俺、ちょっと見てくるよ」

/場面転換 屋根裏

遊気「和亀」
和亀「あ……遊気」
遊気「こんな所にいたのか。何してるんだ。」

 ○間

遊気「またその問題、やってんのか」
和亀「だって解けないんだもん……」
遊気「何度やったって同じだ。いい加減諦めろよ」
和亀「ぼくだけの力で、この問題を解かないと……、お父様は帰ってきてくれないんだ……」

/場面転換

 ○「ドカ」「ボカ」「ギュ」

如月「どう、参ったかしら。二度と私に逆らわないことね。」
田中「う……ぼっちゃまの為に……私は……」
如月「何よ、まだ殴られ足りないの?」
田中「まだです。勝負はこれからです。」

 ○ガッ

/場面転換

 ○ドアの音

和亀「ただいま」
哉乞「あ、和亀さん」
斗紋「どこ行ってたんだよ、心配したんだぞ」
和亀「ごめん……あと1問だから、付き合ってくれる?」
夜己「いいわよ。如月さんに珈琲を入れてもらいましょう」

 ○紐を引く夜己

/場面転換 執事室

 ○チリンチリン

夜己「? 寝てるのかしら」
斗紋「俺が入れてきてやるよ」
和亀「自分で行くよ」

/場面転換 リビング

 ○ドアの音

 ○田中、如月にボコボコにされている

如月「ぐ……、今回は私の負けを認めてあげるわ……覚えてなさいよ……」

 ○去る如月

全員「田中(さん)!!」
田中「ぼっちゃま、守りました。」
和亀「え……?」
田中「この家を……ぼっちゃまを……守りました……。私がしっかりしなくては、ぼっちゃまがお勉強に、専念できません。」
和亀「田中……」
田中「こんな時間まで、お勉強されていたのですか? もう、寝てください。よく寝て、よく食べ、たくさん笑ってくださることが、田中は一番嬉しいです……、ぼっちゃま。」

これからもずっと一緒です、ぼっちゃま

/場面転換 朝

 ○鳥の鳴き声

 ○ドアの音

夜己「おはよー」
斗紋「ふぁー、ちーっす」
遊気「おす」
哉乞「お早うございます~」
田中「皆さん、お早うございます。」

 ○足音

和亀「おはよ、田中」
田中「お早うございます、ぼっちゃま。あっ! なんてひどい寝癖ですか! ちゃんと鏡を見てきてください! ぼっちゃま! いいですかぼっちゃま、社長たるもの、身だしなみにはいつも気をかけていなければ……」(フェードアウト)
4人「いただきまーす」

♪ED

/教室

和亀「え……うそおおおお!?」

 ○70点の文字。

和亀「僕が……ぼ、僕がななななな70点……!?」
村上「すごい! 和亀君。」
頭良「和亀!! やればできるじゃないか!!」
和亀「へへ……」

 ○遠くからそれを見てる4人

哉乞「あ、和亀さん、赤点じゃなかったんですね。良かったですね~」
夜己「ま、『暗記ブレッド』を朝食に混ぜたおかげだわね」
斗紋「しーっ、それは田中さんと俺たちだけの秘密だろ」
夜己「そうだったわね。ま、和亀が喜んでるから、良しとしましょ……」
和亀「やっぱり僕には隠された才能が……」(フェードアウト)

<つづく>[newpage]

[chapter:月に代わって.....]




































 ○まっつんのちょっとした歌

監督「じゃ本番行きま~す。3,2,1,シュ!」

/撮影スタジオ 夜の闇 都会の裏路地

 ○松長、歩いてくる。

松長「……どこ……? 一体どこにいるの……? ペルソナ=ムーンライツ!!」

 ○ペルソナムーンライトの笑い声

ペル「トゥッ!!」

 ○ビルからジャンプする音

ペル「……俺を呼んだか」
うさこ「……ペルソナ=ムーンライツ……! あなた……! どうして私の邪魔ばかりするの!? まさか、あなたも……宇宙人なのね……!?」
ペル「ふっふっふっ……そう思いたいなら、好きにするがいい、月野うさこ。俺は星の奴隷。お前とは決して相容れない存在……。お前が表なら、俺は裏。お前が白なら、俺は黒……。ククク……、お前を殺してしまう事もできるが、今はまだ時期ではない。次の春が来る前に……お前の命はないものと思え。フハハ……フッハハハハ!! ああ、漆黒の雲が、俺様を迎えに来た。お前はいつものように、無力な歌を歌い続けるがいい……ではな」

 ○笑い声を残しながらペルが去る。

うさこ「ペルソナ=ムーンライツ……。一体あなたは……。あぁ……その仮面の奥には、どんな思いが秘められているの……?」
ナレーター「白雪のような肌を持つ乙女、月野うさこは、夜明けの霧に去った仮面の男を見ていた。この男、うさこの戦いにどんな運命の種を蒔いていったのか……続く」
監督「はい! カッ! カーッ!!」
松長「お疲れ様でしたぁ~」

 ○楽屋に戻る松長

スタッフ「まっつんさん! よかったです~!」
松長「ありがと~」

 ○スタジオと廊下を繋ぐドアの音

 ○廊下はスタッフたちが忙しくしていてとても騒がしい

ファン「見て! まっつんちゃんが出てきた!」

 ○ファンの声援

松長「どうもありがとぉ~」
スタッフ「こら! 君たちどっから入ってきたんだ!! はい! 行って! すぐ!」

 ○きゃ~触っちゃった~などと言って去る

 ○まっつんの足音

スタッフ「悪いねミズホちゃん。」
松長「いえ。お仕事頑張って下さいね~」

 ○ペルに気づくまっつん

松長「あっペルソナさん……お疲れ様です!」
ペル「あっ……お疲れ」

 ○2人で廊下を歩く

ペル「今日の演技はとても自然だったね。良かったよ」
松長「ありがとうございますっ! 練習した甲斐がありました~」
ペル「歌も良かった。聞き入ったよ」
松長「本当ですか? えへへ……ペルソナさんにそう言ってもらえると……私……なんだかすごく嬉しいです……」
ペル「そ、そうか。……じゃ」

 ○立ち去るペル

松長「あっ、あの! ペルソナさん!」
ペル「ん?」

 ○ペルに近づくまっつん

松長「今度……楽屋にお邪魔してもいいですか?」
ペル「えっ?」
松長「私……この際だから思い切って言っちゃいますけど……私……ペルソナさんの顔が見たいんですっ! 撮影中も、撮影の合間も、ずっと仮面をつけているから……あの……もしお邪魔じゃなかったら……」
ペル「ミズホちゃん……。また、いつかね」

 ○去るペル

松長「あ……。ちぇ~っ……」

/場面転換 楽屋

 ○ドアの音

 ○間

 ○コンパクトを取り出すペル

ペル「テクマクマヤコンテクマクマヤコン。変身解除~」

 ○ファンタジックの効果音

エトワ「ふう。」

エトワ<皆さん、こんにちは。僕の名前は村上エトワです。平凡な高校生。そんな僕が、あの宇宙人の人達と出会ったのは、今から数ヶ月前……>

/回想

斗紋「俺達、宇宙人なんだぜ」
村上「う、宇宙人!? 凄いね! よ、宜しく……。」

/回想終わり

エトワ<あれから僕の人生は、がらりと変わってしまったんだ……。>

/場面転換 教室

 ○ドアの音

松長「おっはよー!!」
女子生徒「松長さん、おはよー」

 ○それを見ているエトワ。

エトワ<松長さん。クラスのアイドル……女優になるために、毎日稽古をしている努力家だ。僕は彼女が好きだ>

 ○松長の笑い声

エトワ<もちろん、会話をした事もないけど……>

 ○ピコンピコーン

哉乞「あ、居ました、こっちです~」

 ○足音

 ○村上の前に集まってくる哉乞たち

村上「……!?!?」
哉乞「このあたりから、『叶わぬ願い』オーラが発せられてます~」
村上「な、何……みんな、どうしたの?」
斗紋「おう、村上、いや今な、哉乞の新しい発明品を試してたんだよ」
村上「は……発明品?」
夜己「『魔女っ子ステッキ』って言って、人の願いを感知すると、棒の先が光るのよ」
哉乞「そして、僕たちがその人の願いを叶えてあげるんです~」
村上「へ、へえ」
和亀「村上君には、何か願いはある?」
村上「え~、僕? そうだなあ……」

 ○ピコンピコンピコンピコン

哉乞「お、おお!? 『魔女っ子ステッキ』ちゃんがいつになく猛烈に反応しています! 近い! 近いですよ!」
斗紋「と言うかどう考えても村上が発信源だな」
村上「ええ!? ぼぼ僕!?」
哉乞「エトワさん……何でも僕に言って下さい!! 何だって叶えてさし上げます!!」
村上「え……」
和亀「騙されたと思って、言ってみてよ。」
村上「え……う……」

 ○間

 ○何かを紙に書くエトワ

 ○ぺらり

哉乞「何々……『松長ミズホさんとお話したい』」
村上「こっ、声に出さないで!!」
斗紋「ふぇ~、なるほど……」
夜己「なるほどね……」
遊気「……成る程な」
村上「な、なるほどって何……」
和亀「哉乞、この願いは叶えられる?」
哉乞「ふむ。では丁度いいものがありますよ」
和亀「丁度いいもの?」

 ○効果音楽

哉乞「哉乞の発明品No.042! 『テクマクヤコツン』~」
夜己「何、それは?」

 ○コンパクトを開く哉乞

哉乞「このコンパクトを開いて、鏡に向かって『テクマクヤコツン』と唱えてください」
和亀「すると?」
哉乞「じゃ、僕が実演してみます。『テクマクヤコツンテクマクヤコツン。ライオンになあれ~』」

 ○魔法がかかる音

ライオン「ガオーーー!!」

 ○教室中の悲鳴

和亀「哉乞ーーー!! 戻って!! 戻って!!!!」
ライオン「ガオー(テクマクヤコツンテクマクヤコツン、変身解除~)」

 ○魔法の音

哉乞「とまあこんな感じです」
村上「……す、凄い装置だね」
哉乞「本来は人にお売りするものではありませんが……今回は特別特価!! ワンハンドレッドアンドトゥエンティーカメカメでお売りいたします!」
村亀「え!? 有料なの!?」

 ○打撃音(ポカ)

哉乞「いて」
夜己「何調子に乗ってんのよ!! いいのいいの、村上君、貰って。私たちからのプレゼント」
村上「あ、ありがとう……」
和亀「哉乞にはあとで、何かおごってあげるよ」
哉乞「あっ!? 本当ですか!? わ~い! 食堂のみそカツラーメンが食べ放題だー!!」

/場面転換 廊下

 ○人がいないとを確認するエトワ

 ○そっとコンパクトを開く

村上「よし、行くぞ……」

 ○間

村上「『テクマクヤコツンテクマクヤコツン。』あ、え~と……『松長さんと話せる人になあれ~』」

 ○魔法の音

/場面転換 松長瑞穂サイド

 ○チャイム

女子生徒「じゃまた明日~」
松長「うん! バイバイ~」

 ○時計を見る松長

松長「ひぇ、今日はHR時間かかっちゃったなぁ。」


続きなんかうかばへん







田中「ぼっちゃま、あなたが……新しい社長です」
和亀「えええええ!?」


<つづく>[newpage]

[chapter:和亀、社長になる]


和亀、社長職がいやで、家出をする事に。
和亀島から、船に乗っていざ……海の向こうへ出発!!

和亀、和亀カンパニーの支配力を目にする。

そして、貧富の差も……

父親への憎しみ。反発感。

ペルと出会う。

ペル、仲間になる。

瑞穂も仲間に、頭良も、ファンファンも、楼華も仲間になる。

みんなで目指すのは、和亀カンパニー本社!

そこに僕たちの求めるものがあるはずだ!

みんなで宇宙を旅してたどり着いたのは、王様が支配する星


MP→どこだここは?


哉乞「あ! 間違いないです……ここは……ここは、ソンナ星ですっ!!」

和亀「こ、ここがソンナ星……!?」




[newpage]

[chapter:6]


×[newpage]

[chapter:7]

×[newpage]




[chapter:8]






日常系



[newpage]
[chapter:9]

哉乞「あ! 間違いないです……ここは……ここは、ソンナ星ですっ!!」

和亀「こ、ここがソンナ星……!?」












MP→なぞの少年













哉乞Jr「僕の名前は……魔灘魔 哉乞さ!」
全員「や……哉乞!?!?」[newpage]

[chapter:10 ともだち記念日]



/場面転換 未来のソンナ星 学校

 ○芝生が風に揺れる音

 ○子供達がかけっこして笑う

哉乞Jr(モノ)「みんな、哉乞ジュニア! 元気が取り柄のソンナ星人の男の子! 実は僕、他の人とは違うところがあるんだ……」

 ○足音

 ○ドアの音

哉乞Jr「ただいまー」
じーさん「おかえり哉乞」
哉乞Jr「うぇ、ヘンな臭い。何やってんの?」
じーさん「うむ。まずニトモルビンとヘドロイシトリンを調合して、どうにかアポトキシンが作れないかと奮闘しておる」
哉乞Jr「ふーん。この本何?」
じーさん「おわーっ!! さささ触ってはイカン。これはソロモンの書といって触れると災いがもたらされる」
哉乞Jr(モノ)「本人は知らないけど、じーちゃんは周りから『偏屈錬金術師』って呼ばれてる……」
哉乞Jr「今日の夜はなに?」
じーさん「カップラーメンじゃ」
哉乞Jr「また宇宙食ー!?」
じーさん「ここの食べ物は好かん!! 食うと馬鹿になるぞ!」
哉乞Jr(モノ)「偏屈なのは間違ってないかもね……。」

 ○ドアの開く音

大人斗紋「よー、久しぶりに近くまで来たから、寄ってみたぜー」
じーさん「斗紋君。よく来おったな。さあさあ」
大人斗紋「哉乞ー。大きくなったなー。顔が哉乞そっくりだ」
じーさん「クローンなんじゃから当たり前じゃろ」
哉乞Jr(モノ)「この人はものすごくたまにふらりとやって来る斗紋おじさん。白衣を着てることもあるから、じーちゃんの同業者かな? と思ったら、ちょっと違うみたい。」 

 ○2人の話し声

哉乞Jr「そして、2人が揃うと必ず話題になるのが、『ヤコサン』のこと。その人は2人の古い友達みたい。」
哉乞Jr「じーちゃん。やこさんって誰?」
じーさん「じーちゃん達のお友達じゃよ。お前がまだ生まれたばっかりの時に、1度会ってるはずじゃよ」
哉乞Jr「ふーん。」

 ○時計の音

哉乞Jr「あっ! もうウサギ時だ。じーちゃん! 勉強の時間だよ!」
じーさん「おー、そーじゃったそーじゃった。斗紋、すまんな、わしは哉乞の勉強を教えねばならん」
大人斗紋「ちゃんと保護者らしい事してんじゃん」
じーさん「哉乞がせがむのでな」
哉乞Jr「早くー! もう1分過ぎちゃったよー!!」
じーさん「ほっほっほ……」
哉乞Jr(モノ)「僕の夢は、じーちゃんみたいな錬金術師になることさ。でも、もっとたくさんの人を助けられるような、すごい学者になるつもりだ。だから今のうちから、いっぱいいっぱい勉強しなくちゃならないんだ。」
哉乞Jr「今日は何をするの?」
じーさん「昨日の続きからやろう。地球の第3パラダイムからじゃ……」(フェードアウト)

/場面転換 斗紋サイド

 ○時計のカチカチカチという音のみ

 ○斗紋、紅茶を一口すすり、ため息をつく。

大人斗紋「あれから8年か……夜己……ときどき訪ねてくるって言ったじゃねーかよ。一体どこほっつき歩いてんだ……。」









哉乞「うわぁ!?」

哉乞「いてて……」

夜己「あっ!? あんた、何してんのよ!?」

哉乞「え……!? あ、小さいときの、夜己さんだ……」 

斗紋「俺、斗紋! よろしくな! でこっちは遊気!」

僕たちの友達の始まりだったんだ。

♪ED[newpage]

[chapter:11]



数百年後――



高校生の夜己たち――



シャンソンカフェ,夜己が歌い始める動機


大学受験


将来の夢


それぞれの道


グッドバイ


オチ→みんな一緒の大学でしたね[newpage]

[chapter:12]








































/場面転換 哉乞の研究室

 ○秒針の音

哉乞「それでは皆様ご覧下さい……これが銀河の大発見……タイムマシ~ン!!」

 ○布をばさっとやる音(あと効果音楽)
 ○拍手

斗紋「………!? 何だよコレ!? ただのドアじゃねえか!」
哉乞「まぁまぁ、そうおっしゃらずに。この門をくぐると、指定した時間だけずれた同じ場所に出られるんですよ。」
遊気「へぇ~。名付けて『いつでもドア』だな」
哉乞「いいですね! いつでもドア!」
斗紋「いいな! いつでもドア!」
哉乞「でもこれはドアじゃなくて、門のつもりなんですけど……」
斗紋「じゃあ、いつでも門だな」
遊気「いつでも門だ」
哉乞「……まぁ名前は何だっていいです。遊気さん!」
遊気「ん」
哉乞「いつに行きたいですか?」
遊気「そうだな……じゃ、とりあえず昨日」
哉乞「了解!! 時空間座標設定ゴーキューコロンニーヨン、ドットダブルオー!!」

 ○ダイヤルを回す哉乞。チチチチチチチ………ポン、ピロリン

哉乞「作動開始!」

 ○原子が核融合する音(イメージで)
 ○ブゥーーン…… 静かになる
 ○ドアの音(自動ドア的な音がいいかな!? それともガチャがいいかな!? 任せる)

斗紋「……ここが昨日の哉乞ん家か?」
哉乞「そうですよ。」
斗紋「誰もいねえじゃねーか」
哉乞「そうですねえ。僕は昨日僕に会った記憶はありませんから、今日は会えないんじゃないでしょうか? まだ試験段階だから、お互いが会うとどうなるのか分からなくて……」
遊気「おい、なんか書き置きがあるぞ」
哉乞「あっ! そうです! これが証拠ですよ!」
斗紋「なんのだよ」
哉乞「タイムスリップしたですよ」
斗紋「何々……『未来の僕! ここに来れたならば、この下にメッセージを書くこと。by過去の哉乞より』」
哉乞「『無事来れました。明日になれば君は歴史に残る偉大な人物になっています。by未来の哉乞』……っと! ほらね? この書き置きが証拠ですよ。現に僕は昨日、このメッセージを昨日貰いましたからね!」
斗紋「なるほどなぁ~そいつはすげぇや。じゃさ、じゃさあ、もっと、ずーーーっと昔に行ってみようぜ!! 宇宙が生まれる前くらいのさあ」
哉乞「だだ、駄目ですよ! いきなりそんな冒険しちゃあ! とりあえずはここ数百年数十年にして下さい」
斗紋「ちぇっ。しょうがねえなあ。じゃ、俺達がさ、大人になった姿を見に行こうぜ! 俺ってばどんだけモテてっかなぁ~。なぁ、遊気も気になるだろ?」
遊気「……未来の自分を見たいとは思わねーな。知らないほうが面白れーし……」
斗紋「ふむ……まぁ、そうだな。じゃ遊気は見ないけど、俺と哉乞の姿だけ見てこようぜ。ならいいだろ?」
遊気「おう」
斗紋「いけ! 哉乞!」
哉乞「了解です~!!」

 ○ダイヤルを回す哉乞。チチチチチチチ………ポン、ピロリン
 ○ドアの音

/場面転換 荒野の砂嵐





















夜己「哉乞ー、開けなさいよ、哉乞ー」

 ○ドアを叩く音

夜己「……おかしいわね、いないのかしら。」

 ○ドアを開ける音

夜己「哉乞ー? 今日は私の誕生日パーティをするんじゃなかったのよー」

 ○中に入っていく夜己

 ○妙に静か

 ○手紙を見つける

夜己「何々。未来の僕! ここに来れたならば、この下にメッセージを書くこと。by過去の哉乞より。無事来れました。明日になれば君は歴史に残る偉大な人物になっています。by未来の哉乞……何じゃこりゃ?」

♪ED[newpage]

[chapter:13]


















なにこの一言

「バンドDRIVEが結成される」
















ナレーター「哉乞達はそれからも、現れることはなかった。何十年、何百年待っても……そして現在。」

/ソンナ星 荒野

 ○前奏

夜己「かつて、神によってもたらされたものが、今や人を滅ぼす悪魔となっている……」

 ○風

 ○炎が燃える音

 ○風

 ○夜己の見据える先には、タイムマシンに詰め掛けるソンナ星人

夜己「この世界の凋落……私が手伝ってあげよう……」

 ○向き直って

夜己「ついて来なさい! みんな!!」

 ○市民の歓声

/場面転換 ソンナ王宮

王様「大地の果ての遠い境、人気もない荒れた島にこうして王宮を建てましたが、変わりゆく芸術、変わりゆく社会はもう、止めることができないのか……」

 ○足音

田中と思しき男「陛下」

 ○それに気付く男性。

田中と思しき男「新興国家の者たちが、すぐそこまで来ています」
王様「自分の権力がいまいましい。誰か別の人が、この役割をやってくれたら良かったものの。」
青年「おじい様」
王様「和か」 ●6世
青年「ここは私が」

♪OP(戦争を鼓舞する曲)

 ○戦争の音(なん・・だと・・)

 ○夜己の威勢のいい声

/場面転換

 ○足音

王様「様子はどうだ」
男性「……あっ、わか……陛下。ええ、順調です。これができれば、世界はあなたの物になるでしょう」  ●クローンができると市民は不老不死になるから
王様「あと何分でできる?」
男性「え~、そんな、分単位ではできませんけど……」
王様「馬鹿者!!」

 ○壁を叩く音

王様「何の為にお前の研究に大金を払ったと思っているのだ!! すぐだ!! 今すぐ完成させろ!!」
男性「わ、分かりました、陛下」

 ○去る王様

男性「……彼は変わってしまった。何がそうさせたのか……時代か、僕たちか、人々の思いか……」

 ○何かの起動音

哉乞「さあ、生まれてくるのです、クローン人間よ……」

 ○機械のドアが開く音

/和亀サイド

バンドDRIVE開く・・・?

夜己のダダイズムとバンドのアバンギャルド性がシンクロ



男「崔華 夜己様のおな~り~」

 ○ドアが重々しく開く音

 ○足音

夜己「ハーイ、陛下」
陛下「よく来たな、悪魔の使いよ」
夜己「今日は私を呼んでくれてありがとう。私の歌を聴きたいんですって?」
陛下「レコードは何度も聞いたが、どうしても本物を一度聞いてみたくてな」
夜己「そういう事ならお安い御用よ。で、どこで歌えばいいの?」
青年「こちらへ」

 ○ついていく夜己

 ○ドアの開く音

青年「どうぞ」
夜己「な……」
青年「あれがあなたの処刑台です……」

♪ED




20話って長いね(今更・・・)
[newpage]

[chapter:14]








14話について。

琥姫さんへ

結局、1話と直接繋がる話は14話になりました。

最近、高校生(中学生)の頃はさらっとできていた筈のことができなくなっていたことに気付いて、やっぱり中二っていうのは物凄い力を秘めた年代だったんだなあと強く実感している今日この頃なのですが、とりあえずつらつら書いていきます。

まず、声の出なくなる薬の登場です。

原理いる!?

う~ん……何かの力を得る代わりに声を失うというのだと普通、って言うか合理的ですよね。

足を得るとかね(笑)


若返るとかね・・・・・・・・・・(?)


/場面転換 牢獄

 ○檻に夜己がぬぶち込まれる

夜己「っ!!」

 ○檻の扉が開く

夜己「くっ……」

 ○足音

哉乞「哀れですね……夜己さん」
夜己「……!? だ、誰……」

 ○哉乞登場

夜己「哉乞……あなた……生きてたの……!?」
哉乞「歌手としてなら、王宮に入っても平気だと、思ったのですか? 和亀さんが、昔の和亀さんのままだとでも?」
夜己「哉乞、あなた、どうして生きてるの……和亀って、誰のこと……」
哉乞「あ、そうか。この時代の夜己さんは、和亀さんと出会ってないんでした……。そうそう、ところで夜己さん、僕の息子を紹介します。哉乞」
哉乞Jr「パパ」
夜己「息子……!?」
哉乞「僕から作られた、クローンです……」
夜己「……ハハ、そういう事。あなたは研究のお金の為に、この王宮に取り入ったのね。あなたは直属の研究員……」
哉乞「あなたとは敵同士だという事です。」
夜己「哉乞……、信じてたのに……! あんた達はずっと私の仲間だって……」

 ○足音

和6世「何をしている?」

 ○和6世、男2人を引き連れて、檻の前に来る。

哉乞「王子。申し訳ありません。収容者と少し、他愛のない会話をしておりました」
和6世「どんな話をしていたのだ。」
哉乞「息子の紹介などを」
哉乞Jr「お腹すいたよー」
和6世「これは……では、完成したのだな。陛下には告げたのか?」
哉乞「今から行く所です」
和6世「今すぐ参れ」

 ○哉乞、去る。

夜己「教えて。私はどうやって殺されるの? 火あぶり? さらし首?」
和6世「焦ることじゃないだろう。人間だれしもいつか死ぬのだから。抑えろ」
男「はっ。」
男2「はっ」

 ○夜己、両腕をアームレストのようなものに押さえつけられる

夜己「何をする気?」
和6世「少しばかり、抜かせていただきますよ。暴れられるとこちらも困りますので」
夜己「いや、ちょっと、何するのよ! やめ……」

 ○針で穴を開けて、夜己の血を抜く

和6世「血は赤かったか。我々と同じだ。知っているか、お前の体内には、血ではなく、ワインが循環しているのだと、さきほどの男が言っていたぞ」
夜己「う……」

 ○和6世、笑う。

和6世「しばらくそのままにしておけ。」

/場面転換 和亀たち

 ○いつでもゲートから登場。

和亀「ここが、過去のソンナ星……」
哉乞「もう、メーターの値はアテにしない方がいいと思いますよ。」
斗紋「おお……」

 ○荒野。

斗紋「やっぱり、荒野だな……」
哉乞「僕たちの星はどうなっちゃったんでしょう……」
遊気「とにかく、ソンナユニバまで行ってみようぜ」

 ○


(録音機)

戦争雰囲気。

革命?

夜己の影。

これは夜己さん・・・・!?

遊気、襲ってくる

国王に会う和亀たち


和亀「僕に似ている……ここは……まさか……未来の地球……!?」
男「この方をどなたと心得る、この方の名は、和亀 和……ワカメ王国の王であらせられるぞ!」

 ○間

全員「どこだ、ここは~~~~~ッ!?」

/場面転換 牢獄

和6世「皮肉なものだ。お前はただ歌を歌っていただけかもしれぬ。しかし、貴様に賛同した者達が今、何をしようとしているのか、知っているのか」
夜己「……う」
和6世「自分たちを、新しい国家の臣民だと、偉そうに謳っているのだ。革命軍を作り、我々へ攻撃を仕掛けようとしている」
夜己「あなたたちの王の……政治が下手なだけでしょ……」
和6世「黙れ!! 和が祖父を陵辱するか!!」

 ○ムチーー

 ○夜己、笑う

和6世「何がおかしい?」
夜己「……もし、そうなったら、嬉しいことだわ。もし人が、明るく輝く喜びの中に、体を委ねて、確かな希望にその一生を捧げられるなら。それがあなたの様子を見ても身の毛もよだつ、数限りない苦難に苛まれておいでの、和亀様さえ恐れずに、私一人の考えで歌を歌い続けたとしても、誰も、何の助けも、この私には訪れない……。」
和6世「ようやく気付いたようだな。己の愚かさに。」
夜己「国王が署名した手紙はどこ?」
和6世「なんだと?」
夜己「処刑をするには、国王の署名が要るわ。当然あるのでしょう、見せなさい」

 ○間

和6世「まだお書きになっていない。」
夜己「和亀というやつは、私の古い友達のようだわ。そんな人が、私を処刑するとでも?」

/場面転換 和亀たち

哉乞「え……みみみ未来の、僕……」
男性「君は、クローンが大きくなった哉乞か……? それとも過去の僕だろうか……まあ、いい。夜己さんに、これを飲ませるんだ。」

 ○哉乞、何かを差し出す

夜己「これは?」
男性「声の出なくなる薬だ」
斗紋「声の出なくって……それじゃ夜己は、歌えなくなるのか?」
哉乞「処刑を防ぐ為には、仕方がありません。それに1つ、副作用があります」
哉乞「なんですか? 副作用って……」
男性「長生きします」

↑は?


/場面転換 牢獄

 ○檻が開く

男「時間だ」

 ○足音

/場面転換 火刑台

 ○ガヤ

和亀「すごい人だ」
斗紋「夜己……ここで死ぬのか?」
夜己「じ、冗談じゃないわよ。なんで私がこんな所で殺されなきゃなんないのよ」
哉乞「う~……夜己さんなら、殺しても死なないような気はするんですけどね」
夜己「それはそれでどういう意味よ!!」
男性「来たぞ」

↑哉乞、クローンを発明して用済み

 ○夜己、男たちに連れられて登場する

 ○罵声

 ○夜己、磔にされる

和6世「……今からお前の罪状を述べる」

 ○紙を出す

和6世「この者は、ソンナ星の民に、新たな理想を語り、破壊活動を生んだ者である。ひいては戦争を起こし、我々を脅かす悪魔の使いである」

 ○夜己、微笑む

夜己「悪魔の使いはあなた達よ……。私は何も悪いことなんてしてない。歌に罪はないわ。私はただ歌を歌ってるだけ……戦争なんて昔からあったわ。さて……やっとステージに立てたわね」

/場面転換 哉乞たち

哉乞「夜己さん……笑ってます……」
夜己「夜己さん……」

/場面転換 台

和6世「魔女の微笑み……よい、歌ってみよ、魔女よ。人の心……食らい尽くしてみよ」
夜己「歌じゃ人の心は変わらない……私はただ、後押しするだけ」

 ○夜己歌う

 ○国王登場

国王「崔華 夜己。終わりだ」


ソンナ星というのは、和亀さんが作り出した虚構の王国だっtttt


もっと、エースみたいに間に合え!! 間に合え!! みたいなものがないと駄目だなー

あと死ぬ前のきめ台詞ね(できるかあぁぁぁぁぁぁ!!!!!)


男性「夜己さあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」 (わー叫んでるしー ルフィも叫んでるけど    むしろ夜己さんが叫ぶ)


あと、大人夜己、一度地球に来て夜己に歌を教えるとか、いいよね

あと麦藁帽子てきな形見をプレゼントしないかな


 ○炎の中に消えていく夜己

和亀<そして夜己さんは……死んだ。>

<つづく>[newpage]

[chapter:15]





<前回までのあらすじ>
夜己が死にました~


このあと確かロフィは女人島に飛んでいくんだよね。
なんで飛んだんだっけ? なんか自暴自棄になって自分でロケットみたいに飛んでったんだっけ?


しかも「埃」に「トリニティ実験」って書いてある……これ結末どうなるんだ……


/「錬金術研究所」

夜己さんが死んで800年―――――


哉乞は狂ってしまいました。


斗紋登場


そうだ! 過去に戻りましょう! わはは

タイムマシン開発


夜己(和亀たちと一緒の)と出会う





夜己「ちょっと!! 私、私は無関係よ! 人違いよ!」
男「うるさい!! 逮捕だ!!」
哉乞「や……夜己さん!」
夜己「ちょっと! 哉乞! 助けなさいよ!」
哉乞「うええ……そ、そんなこと言われても……」

夜己「哉乞、和亀ーーーー!」
哉乞「夜己さーーーん!」
和亀「夜己さーーーん!」
夜己と、大人夜己を摩り替える


夜己「ちょっとおおお!? 離しなさいよお!!」

「ソンナ星にはこのような怪物は居たためしがない」




・爆発オチ
[newpage]

[chapter:16]








和亀「帰ってきたんだね……現代に……」













お前はまだ幼いから知らないかもしれんが、この星にはさまざまな言い伝えがあってな。

かつて神が













哉乞「あ、いつでもゲート閉めてくんの忘れてました!」
斗紋「おい!!」

♪ED[newpage]

[chapter:17]

[newpage]


[chapter:18]






































和亀「みんな……さようなら……。」(死ぬ)
全員「わかめぇええええーーーーーーーッ!!」

♪ED[newpage]
[chapter:19]





和亀が生まれる時の正

夜己「待ってよ、今正さんを未来に連れていったら、和亀生まれなくなっちゃうんじゃないの!?」
和亀「あ、そうか……」

でも正未来に来る










♪ED



[newpage]
[chapter:20]





日常始まり(いつもの日常が戻った。メルマガ的)































哉乞、タイムマシン発明する


じゃさ、じゃさあ、もっと、ずーーーっと昔に行ってみようぜ!! 宇宙が生まれる前くらいのさあ」

哉乞「いいですよ、じゃあ、ずーーーっと昔に行ってみましょう! 時間設定」

ラベルの解説(文字の大きさに意味はないです(なんか勝手に大きくなる))

言葉ベース
・AIEN≒ヘルズクイーン≒one-way=ルナ=盲目少女と吸血鬼=きゅうけつき

キャラクターベース

・悪役令嬢と神父=あくしん=あくぼく=いじうけ=誤解
・◆=悪役令嬢と猫=あくねこ=ロイジャペア=ターニア=トハ
・超能力者が入院する話=ETK=dr.ソロモン
・横井=VRChatの話
・建築の話=建築家とロボット
・BL2
・ですわけ
・テイマー
・ヒーロー部
・ソラヲトブ(-6なのに-3とくっつくから)
・小牧=オメガバース1=-3=植物ミステリ2=ツマミの話(小牧が低すぎる)

その他

・昼=排卵後=朝=プロゲステロン有り=オキシトシン無し=礒原
・排卵前=プロゲステロン無し=オキシトシン有り=久米
・ちかのこ=けもらいず=サンブライズ=バーチャライズ
・過去=かこ=essay=エッセイ
・photo=構図
・こじ=こじらせ、ス=スキ=スキゾタイパル、強=強迫、境=境界、回=回避、反=反社会、自=自己愛
・みんあつ

ラベルが付いてない記事もあるので検索すると確実